個人事業の所在地を公開するのは怖い?恐れる理由は「枯れ尾花」

合理的に判断しているつもりでいて、実際には大いに非合理的なのが人間です。

正確な情報が少なく、限られた情報や直感だけで判断すると、合理的な判断から大きくズレてしまいます。

これを行動経済学では「ヒューリスティクス」と呼びます。

「SNSに子供の写真をアップしたら危険」

「自宅で事業をしているから住所を公開するのは怖い」

という話をよく聞きます。

「危険性」を指摘しているのはわかりますが、大切なのは「どれくらい危険なのか」です。

人間、生活しているだけで、自宅にトラックが突っ込んでくる可能性だってゼロではありませんし、隕石が頭上に降ってくる可能性だってあり得ます。

街中を歩いていたら通り魔に遭遇する危険性だってあります。

「そんなものは確率が低いでしょう」

と笑うかもしれませんが、じゃ「SNSに子供の写真をアップすることで発生する危険性」とどれくらい違うのか、把握できますか?

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【2055年までに頭上に隕石が落ちてくる確率は1/10,000,000,000。(© University of Hawaii)】

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【生涯に自動車事故に遭う確率は約1/3、さらに死ぬ確率は1/38】

人は、「自分が目にする機会や、耳にする機会が多いことは、起きる可能性も高い」と考えます。

頭に思い浮かびやすいことや、強烈な印象のあることだけを手がかりに判断を下すことを「利用可能性ヒューリスティクス」といい、ワシらがふだんから惑わされる「認知バイアス」の大きな原因のひとつです。

カンタンに言えば、これが「偏見というものの正体」です。

facebook上でやたらと騒ぎ立てる人を見かけたり、ニュースで繰り返し話題になっているのを見ると、気になって仕方がないわけです。

最近であれば、ハンバーガーやチキンナゲットにビニール片が混入している可能性を、多くの人が異常に高く見積もっているハズです。

「個人事業の住所をインターネット上に公開したことが原因で事件が起きた」という事例を、いままでに何件、聴いたことがありますか?

個人事業の所在地の公開やプロフィール写真の掲載を恐れるくらいなら、自動車の運転をやめたほうが、はるかに「安全」に近づくことができます。

人は本能的に「よくわからないものを怖い」と感じるモノです。

幽霊の正体見たり枯れ尾花

怖ろしいと思うモノは、ネット上の「ウワサ」や「思い込み」だけを頼りにせず、よくよく正体を見極めることです。

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