パッケージの豪華さを自慢する高級品はありません

世の中には「豪華ホテルで開催することがイチバンの売り」というセミナーもありますね。

「ホテルのスイートで収録したDVDです」
セミナーか対談のDVDの広告文章で一番強調されていたメッセージが、こんな文章だったのを見かけたこともあります。

「高級菓子です」と言われた買った、いかにも高級そうな豪華な包みに、チロルチョコやベビースターラーメンのようなお菓子が入っていたら、どう思いますか?

普通の人は二度と買いませんよね。

「そっかー、これが高級なお菓子ってものか~」

って思って食べ続けてくれるのは、今まで高級なお菓子を食べたことがなく、これからも知ることがないであろう、オメデタイ人たちだけです。

充実した内容の商品を売る場合、パッケージにこだわることは大事です。

でも、価値の高い商品やサービスを扱うブランドは、決して
「いかにパッケージにお金をかけているか」
なんてことを吹聴したりしません。

かえって貧乏くさいですよね。

以前、日産自動車が高級ブランド「インフィニティ」を発表した際、当時の社長が記者会見でこんなことを言いました。

今回の当社のエンブレム(車の前面につけるブランドマーク)は、スリーポインテッドスター(メルセデスベンツのエンブレム)よりもカネがかかっている。

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【日産「インフィニティ」のエンブレムと、メルセデスベンツのエンブレム「スリーポインテッドスター」】

この発言は、自動車ジャーナリストや自動車業界に失笑を買いました。

パッケージが大事じゃない、とは言ってませんよ。

でも、高級旅館の女将さんが「○○万円の着物を着てお出迎えします」なんて自分から言ってたら、滑稽ですよね。

「高級ホテルでのセミナーです!」ってお伝えしたいと思ったとしたら、

「包みの豪華さを自らアピールしている高級品は無い」ってことを思い出してくださいね。