「苦手なことはやらなくてもい」は本当か

スモールビジネスコンサルタントの高橋浩士です。

あなたの価値を生み出しているのは、あなたの「強み」の部分。

だからあなたは自分が得意な「強み」に集中して、苦手なことは人に任せればよい。

というお話し、よく聞きますね。

これってホントのことでしょうか。

名言を都合よく解釈しない

正論だと思います。

苦手なことをやっても効率が悪いですし、そこでお金を生むわけではありませんからね。

でも、あえてお伝えします。

事と次第によります。


【税理士のH氏と。ワシも財務会計は苦手でしたが勉強しました】

「売るのが苦手」なら売らなくてもよいのか?

フリーランスや個人事業の人は、「売ること」が苦手な人が多いです。

ブログを更新しようとしても「文章を書く」のが苦手な人が多いです。

パソコンが苦手な人が多いです。

経理や「会社の数字」に苦手な人が多いです。

「決断する」ことが苦手な人が多いです。

お客さんとのコミュニケーションが苦手な人もいます。

これらはすべて人に任せても大丈夫でしょうか?

とくに「会社の数字を把握する」「決断する」といったことは、経営そのものと言えます。

これらを人に任せると言うことは「経営を人に任せる」ことと同じです。

アスリートが練習を人に任せるのと同じです。

俳優さんがセリフを覚えるのを人に任せるのと同じです。

棋士が対局を人に任せるのと同じです。

職人肌の人は経営を人に任せたくなる

フリーランスの人は、経営者肌というより職人肌の人が多いです。

職人肌の人は、自分の技術に没頭してしまう傾向があります。

現実的な選択として、経営を人に任せる、というのも、検討する価値はありますよ。

実際に、「職人と経営者」という関係は日本でも古来からありました。

旅館業や和菓子、酒造業の世界では「板さんと旦那さん」「杜氏と旦那」などの関係として、よく見られた経営形態の一つです。

「経営を人に任せる」というのは、アリなのです。

だけど、「自分で経営したいから独立した」という人が多いんですよね。

だったら苦手だとか言わずに、会社の計数に明るくなるべきですね。

フリーランスは自分でやらなくてはならないことが多い

一般的に、スタッフがいる会社に比べて、フリーランスは「自分でやらなくてはならないこと」が多い傾向にあります。

「外注に頼む」という手はあります。

でもたとえば、ブログの更新を人に任せていたら、「あなたの人柄」が気に入って申し込んでくる人は少なくなるでしょうね。

会計業務を人の任せることはできます。

でも人任せにして「儲かっていると思ったら、ある日突然破たん」ということだってあり得ます。

同じ「苦手なこと」でも、人任せにしてよいことと、人任せにしてしまっては意味がない、ということがあります。

以前にクライアントさんで、売上がほとんどないのに

私はパソコンが苦手なので自分ではやりません、ブログの更新を含め、外注に出します!

と鼻息荒く宣言していた人もいましたが、のちに「それでは成り立たない」ことが理解できたようです。

会計やパソコンのプロになるわけではないので、マスターする必要はありません。

フリーランスの仕事に事足りる程度でよいのです。

パソコン、発信、計数、はある程度知っておくべきです。

そして「問題解決」「決断」については、「経営をしたい」と思うのであれば、ぜひ自分で取り組んでみてくださいね。

「ぜんぜんスキルが足りないよ~、どこから手をつければイイの?」という方は、まずはこちらから。

この記事を書いた人

高橋 浩士
高橋 浩士
名古屋で活動するスモールビジネスコンサルタント。
「40代主婦起業1年目」のかたを中心に、個人ビジネス、フリーランスの起業や売上アップのご相談に応じているほか、公的機関などからご依頼をいただいて小規模事業者向けのセミナー講師としても活動中。
個人ビジネス起業塾「ワシ塾」を開催。主婦起業家や脱サラ起業の支援しています。

1965年名古屋市生まれ、名古屋育ち。システムエンジニアを9年、デザインスクール講師を4年経験後に、フリーランスや個人起業向けコンサルタントとして独立。
低コストで売り上げを上げる手法が好評。(財)岐阜県産業経済振興センター登録アドバイザー、 (財)あいち産業振興機構登録アドバイザー