商売の方針とは「人との関係の持ちかた」
独立して仕事をはじめて、まもなく20年になろうとしています。

2007年の写真
この間には、仕事上で知り合った人たちもたくさんいます。
ほどよい距離感でずっと付き合っている人もいます。
急接近して、急に去って行った人もいます。
やっぱり価値観が近いと、関係も長続きするものですよね。
自分から急接近しておきながら「あんな人だと思わなかった」といって急に嫌らわれたりすると、面食らいます。
でも、そういった行動をする人って、ほかでも同じような行動をしているんですよね。
以前は「あぁ、あの人はそうゆう人だよ」と人からの情報に頼るしかありませんでしたが、今はSNSがあります。
発信をしていると、自分の「人との関係の持ち方」を公に公開していることになります。
だから、誰かと接触を持ったら、多くの人は相手のSNSをチェックして「このひと大丈夫そうかな」って確認するんじゃないかと思います。
日ごろの発信の積み重ねが、意識しないうちに「自分の人となり」をあらわしているわけですね。
ときどき日常にキレて発信している人は
「あぁ、この人は些細なことでときどきキレる人なんだなぁ」
と、人は見ているわけです。
「だからSNSでキレるのはやめましょう」って言ってるわけじゃないんですよ。
「人柄が見えている」ってことを言ってるだけです。
キレる人はどうぞご自由に。
考えが合いそうかどうかもSNSで見える
仕事上の付き合いで大事なこと。
それは基本的な考え方や価値観が近い人のほうが、付き合いやすいということです。
それは「この人と一緒に行動していたら自分にメリットがあるのか」といった打算で付き合う人も多いことでしょう。
でも、ワシの経験で言うと、打算で付き合っても長続きしません。
まぁきっと、ワシがそういうタイプではないからかな。
短期的であっても、その後仲たがいしようとも、一時的に儲かればいいんだ、という人は、それでもいいでしょう。
だけどワシはやっぱり「この人とは考えが合う」と思える人と仕事がしたいんですよね。
だとしたら、「この人と仕事をやっていけそうかどうか」を考える際にも、その人のSNSを参考にするわけです。
もし相手がSNSで発信をしていなかったら、警戒します。
だって人柄を推察する情報がないんだもん。
人とどう関わり合いたいのか
よく「仕事の方針」だとか「自分なりのビジネスの哲学」なんて言葉があります。
これって、大雑把に言ってしまえば「自分は他者とどのように関わっていきたいのか」ってことだと思うんですよね。
お客さんとどう関わりたいのか。
…「お金を吸い上げる対象」として捉えるのか、「相手の問題を解決してあげるサポーター」として捉えるのか。
ビジネスパートナーとどう関わりたいのか。
…「自分のスキルアップや儲けるための踏み台」として捉えるのか「相互に助け合う存在」として捉えるのか。
スタッフとどう関わりたいのか。
…「安くこき使って自分の懐を肥やすための道具」として捉えるのか「いっしょにビジョンを実現する同志」として捉えるのか。
社会や世間とどう関わりたいのか。
…「自分が貢献して少しでも役立つための対象」として捉えるのか「うまく渡り歩いてのし上がる場」として捉えるのか。
これが講師であれば「受講生さんたちをどうとらえているのか」でもいいですし、ライターさんであれば「読者をどう捉えているのか」でもいいでしょう。
これら「そのひとの社会とのかかわり方」は、一見すると無関係に見える、SNS上での発信のコトバの端々に、表れているんですよね。
だからこそ
ウチの考え方や方針に共感してくださるお客さんに来てほしい
って思っている人は、自分のコトバで発信すべきなんですよ。
「共感してほしい」って言っておきながら、何も発信していなければ、何に共感すればいいのか、わからないじゃないですか。
ワシで言えば、今日のこの記事に共感してくださるような方に、ご相談に来ていただきたいな、と思うんです。
だって、技術や方法はお伝えできても、人の価値観はなかなか変わらないものですから。
ワシと違う価値観を持った人に対して、相手の価値観を変えようとは思っていません。
ただ、共感してくださる人に来てほしい、と思うだけです。
もしよかったら、「個人事業やフリーランス向け相談会」やってますんで、ご参加ください。