ビジネスを安定させるに集客より大事なもの
ちょっとだけ、記事タイトルに悩みました。
「ビジネスを安定させるには、集客より〇〇」
にしようかと思ったんですが、この手の「やり方」ってワシらしくないな、と思って、この記事タイトルに書きなおしました(^^;
このページの内容
さいきん、「集客集客」と聞かなくなったような…
ワシがアメブロデビューした2010年ごろ「〇〇集客法」というタイトルが流行っていました。
つまり「集客手法」を教えているブログが多かったんですね。
そのころ、ワシも流れに乗って「集客」というコトバを使おうかと思いましたが、今日のこのブログ記事タイトルと同じように「ちょっと違うよね」と思って、採用しませんでした。
集客が大事ではない、ということではありません。
もう少し全体的な視点でビジネスを捉えることのほうが大事だという考えだったからです。
この考えは、今でも変わっていません。
一般的なビジネス用語で言うと、それは「戦略性」ということになります。
「集客」というのは、ビジネスの全体の中の一部です。
集客に注力しても、穴の開いたバケツで水を汲むように、苦労ばかりが多くて成果が伴わないことが多いんですよね。

そういえば、ワシの書棚には「〇〇集客」というタイトルの本は相対的に少ないな。
なぜ「〇〇集客」は廃れたんでしょう
別に「集客」を声高に叫んでいた人たちの非難をしたいわけではありません。
他の人よりも理解しているくらいです。
だって「利益」と「売上」の違いさえわからない「売上」というコトバさえほとんど使わない「自称起業家」の人たちには「集客」というコトバがいちばん響くのですから。
集客ができれば自分のビジネスは安定すると思っている人が相手なのですから。
だけど、実際にやってみた人の中には、実態を理解できた人も多いんじゃないかと思います。
アメブロを使って「集客」には成功したものの、廃業した人たちを何人も知っています。
それはなぜかというと「集客に頼る事業構造(ビジネスモデル)」だったからです。
つまり継続的に集客できること(穴の開いたバケツで水を汲み続けること)が前提で、集客にかげりが見えたら「おしまい」という構造です。
ビジネスを安定軌道に乗せるためには、お客さんに定着してもらうことが大事です。
リピートです。
だけど、そうお伝えすると「リピート策」ばかり考えはじめる人が増えてきます。
続けて利用したいと思わないお店が、いくら「リピート策」をしかけてきても、また行く気にはなれませんよね?
「いい店だな」「いいサービスだな」「気が合うな」と思うから、また行く気になるのです。
基本的な「サービスメニューづくり」だとか「サービスの対応」の質を高めていかないと、お客さんは定着しません。
「関係性が大事」とばかりに、いくらお客さんと一緒に飲みに行っても、いくら「サプライズ企画」を仕掛けても、利用したくないサービスを「お義理」で利用するには限界があるのです。
集客されたい人なんていない。欲しくないモノを買いたい人なんていない
最近、こんなツイートをしました。
「どこで買うかより、誰から買うか」と言う。その前に「そもそも買うか」がある。
「その商品だけを見たら買わないが、知り合いだから買う」という状態を続けていたら、相手との関係そのものに疲れてしまう。
だからワシは、要らないものは、友だちが売っていても要らない。要らないものは買わない。— 高橋浩士@スモールビジネス起業塾「ワシ塾」塾長 (@koji_taka) 2019年1月13日
仲がいいからという理由で「お義理」で買うのは、個人的に好きではありません。
本当に相手との仲を大事にしたいと思ったら、むしろお義理で買わないほうがよい、とさえ思っています。
もちろん、欲しければ、その人から買います。
だけど、欲しくないのに「その人が売っているから」という理由で買うのは、ある意味「ほどこし」と同じで、相手を蔑(さげす)んでいるかのようにさえ、思えてくるんですよね。
大事なのは「ほしくなるような商品やサービスをつくること」。
それを、魅力的な個性の人が売っていたら、申し分ありません。
そしてこれは、ツールの使い方を覚えればできちゃうような、カンタンなことではありません。
根性でクリアできることでもありません。
集客した結果、「くりかえし使いたくなるようなサービス」であれば、お客さんは定着してくれます。
「バケツに空いた穴」とは、「魅力のない製品、価格に見合わないサービス」のことです。
いくら集客しても、いちどはお義理で買ってもらえても、「魅力的な商品やサービス」で穴をふさがないと、「集客法」はそこで力が付きてしまうのです。
あなたは「穴の開いたバケツ」で水を汲んでいないか?
自分のバケツに穴が開いているかどうかは、案外わかりにくいモノです。
なぜかというと、自分の提供している商品やサービスは「よいものに決まっている」という思い込みがあるからですね。
また、自分の知識不足や技術不足によって、商品やサービスの価値を高められない人もいます。
そんなかたは、ぜひ相談してみてください。
糸口や突破口を一緒に探すお手伝いができます。
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