それを知らないとうまく行かないのか?知識の罠
山形新幹線「つばさ」車内からブログ更新です。
リチャード・ブランソン氏、ご存じですか?
イギリスの実業家で、日本で言うと孫正義さんのような人です。
先日、彼に関するこのような記事を発見しました。
リチャード・ブランソン、50歳になるまで売上と利益の違いを知らなかった
このような記事が発表されると、こんな論調が沸き上がってくることがあります。
利益と売上のちがいなんて知らなくてもビジネスはうまういく。
なんてね。
確かに、ビジネスの勉強をせずに、売上と利益の関係すら理解せずに、ビジネスを成功させている人もいます。
でも、だからといって
「知る必要はない」
という結論を持ったり、そのように吹聴するコンサルタントの言うことを信じないようにしてほしいのです。
たとえば、運動をせずに不摂生を続けても、暴飲暴食しても、健康で長生きする人もいます。
でもだからといって
「運動なんかしなくてもいいんですよ。食事に気を使わなくてもいいんですよ」
とはならないでしょう。
数少ない例を挙げて
「こんな人もいるのだから大丈夫」
という声をあげる人は、健康、ビジネス、災害対策などのテーマで、いつの時代も必ず現れます。
「実例があるからコレが正しい」
ということであれば、デタラメな生活をしても健康を保つことはできるし、デタラメな起業をしても成功できることになりますよね。
健康もビジネスも、曖昧な中でうまく行くことを狙っている
健康もビジネスも「うまくいくかどうか」は、とても多くの要因が絡んでいる上に、偶然による要素もあるため
「かならず」はあり得ないのです。
だから「うまくいく可能性を高める」というほうほうを採るわけです。
このときに役立つのが知識で、
「知っていれば必ずうまく行くわけではないけど、知っているとうまくいく可能性が高まる」
という類いのものなんですね。
いくつかの例を挙げて結論付けてしまうのは、とても「ワイドショー的」だと思います。
そして、ワイドショー的なビジネス情報には
直感的、感覚的、短絡的
という特徴があります。
なので、このようなワイドショー的な論調にまどわされないように、気を付けたいものですね。
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