未来予想よりも未来をつくる行動

先日、3週間ぶりくらいで「はま寿司」に行ったところ、回転レーンがなくなっていて、すべて注文用の「専用レーン」に変わっていました。

もはや「回転寿司」ではありませんね。

回転寿司が登場したころは、あの時代なりに「効率的」だったはずです。

いまや「採られなかったお寿司の廃棄ロス」「お皿を数える手間」までが効率化の対象になってきたため「お寿司が回転すること」自体がかえって非効率になってきたのでしょう。

数年前からはすでに予想できたことですが、

「技術の進歩によってできるようになったからやった」

ということであって、最初からこのような時代を見越して回転寿司を営業していたとは思えませんね。

「こんな時代が来る」って予想が好きな人が多いですね

トレンド予想が好きな人が多いですよね。

「これからは〇〇の時代!」
「次は◇◇が来る!」

なんて、まだ誰も見向きもしていないようなツールに飛びついては金脈を掘り当てたように騒ぎ、他のツールが登場するとまたそちらにとりかかる。

それで「時代の先取り」ってできるんでしょうか?

儲けた人は決して「早く取り掛かった人」ではない

たとえば、「回転寿司」の業界を大きくした会社は、回転寿司という方式を発明した会社ではありません。

「ネットショップ」は、インターネットの黎明期からいろんな会社が挑戦してきましたが、のちに席巻したのははるか後発のアマゾンや楽天でしたね。

Youtubeの初期に「これからはYoutubeだ!」と叫んで、Youtubeセミナーをやっていた人よりも「ユーチューバー」の人たちのほうが後から出現したのに、大きく成長しましたね。

「最初に目をつけた人」が先行者利得を得るように見えますが、実はITの世界では、「発明者」や「最初に乗っかった人」よりも「後からうまく利用した人」のほうが、利益を得ているんですね。

逆に、発明した会社は、後にうまくやった会社に買収されたり、「最初に乗っかった人」は、時代が下るにつれてあまり目立たなくなりますね。

儲けたのは、いち早く技術を使い始めた人や使いこなした人ではなく、その技術が時代に受け入れられるように工夫した人です。

この先よりも今

ワシは1980年代からIT業界(当時はそんな言葉さえありませんでしたが)にいたので、IT社会の「アレって何だったんだろう」っていう現象をよく見てきています。

言葉だけがもてはやされた

マルチメディア
Web2.0
ブロードバンド
クラウドコンピューティング

って、けっきょく利用者にとっては空気のようなモノで、「それを意識しない社会」がすぐに到来するんですよ。

「これからは〇〇だ!」だからどうした?

こういった

ありがたみがあるような言葉に見えるけど、結局あまり意味がないコトバ

のことを「バズワード」って言います。

バズワードって、商売のネタになるんですよ。

だけど、それに踊らされちゃいけません。

いまやとっくに「マルチメディア社会」であり、「クラウドコンピューティング」の時代なんですが、いちいち生活の上でそんなことを意識しないわけでしょう?

むしろ、そのような環境をうまく利用している人たちのほうが、うまくいっているわけです。

彼らにとっては、スマホもクラウドコンピューティングも「コンビニ」のように、「あって当たり前」のものであって、その存在を意識すらしない。

たとえば明治時代には

これからは靴の時代だ!

これからは電話の時代だ!

とか言っていたわけです。

今や靴の時代であり、電話の時代なんですが、「だからどうした?」という印象ですよね。

だから、もし周囲の人が「これからは〇〇の時代だ!」って叫んでいたとしても、あまり焦って乗っかる必要はありませんよ。

結局すぐに「だからどうした?」になるんですから。

むしろ、それが普及するタイミングで「空気のように使いこなす」ことのほうが大事なワケです。

っていうのもね。

新しいツールが出てくるタイミングでは、かならず「そのツールそのもので商売をしようとする人」が現れるものです。

たとえばLINEセミナーとかインスタセミナーとかね。

だけど、そのあとで利益を上げている人たちは、果たしてセミナーを受けたような人たちなんだろうかと考えると、どこか違う。

きっと「すでに気が付いた時にはそういったツールが当たり前になっていた人たち」が、「これ使えばいいじゃん!」って発想したときに、うまくいくネタが生まれるんじゃないでしょうかね。

つまり「ツールそのものは商売のネタにはならない」わけなので「これからは何の時代か」なんて予想は無意味なんですね。

大事なことは「いま何が来ているのか」であって、それを使いこなしていないうちに「次は何だ」って探し回っても、結局同じことになるだけなんじゃないでしょうかねぇ。

未来予想のコトバに惑わされそうになった時は、競馬の「予想屋」のことを思い浮かべてみるのもいいかもしれません。

予想屋さんの予想が適切ならば、大金持ちになれるはずですからね。

株価予想でも、専門家の予想と「ランダム(でたらめ)な予想」で、確率的には大した違いがないと言いますからね。

今使いこなせるものを「もっとうまく」使うことが先決で、「この先何が来るか」は予想屋さんに任せておいたほうがよさそうですね。

 

この記事を書いた人

高橋 浩士
高橋 浩士
名古屋のスモールビジネスコンサルタント。
個人ビジネス、フリーランス、家族経営の売上アップ、経営安定化の支援。公的機関などからご依頼をいただいて小規模事業者向けのセミナー講師としても活動中。
個人ビジネス起業家向けビジネス入門塾「ワシ塾」を開催。主婦起業家や脱サラ起業の支援しています。

1965年名古屋市生まれ、名古屋育ち。システムエンジニアを9年、デザインスクール講師を4年経験後に、フリーランスや個人起業向けコンサルタントとして独立。
ミラサポ登録専門家、岐阜商工会議所登録エキスパート、(財)岐阜県産業経済振興センター登録アドバイザー、 (財)あいち産業振興機構登録アドバイザー