―売れる流れをつくる マーケティング戦略―
新潟県商工会連合会主催による全4回の「起業・創業セミナー」のうち、第3回の販路開拓パートを担当しました。経営・人材育成・財務と並ぶ創業の柱として、「売れる仕組みをどう設計・検証するか」をテーマにお伝えしました。
このページの内容
このセミナーについて
「自分が気に入ったものを売るだけでは売れない」という現実から出発し、ターゲット・商品・価格・販路という4つの要素をどう組み立てるかを解説しました。このセミナーの核心は「最初から決めつけず、小さく試しながら正解を探る」という考え方です。
完璧な商品や計画を作ってから動き出すのではなく、仮説をたててテストし、反応を見ながら改善していく「リーンスタートアップ」的な起業の進め方を、具体的なワークを交えてお伝えしました。
こんな方に向けた内容でした
- 商品やサービスはあるが、どうやってお客さんを獲得すればよいかわからない
- ターゲットや価格をどう決めればよいか悩んでいる
- 紹介や口コミ以外の集客方法を身につけたい
- マーケティングと営業の違いや役割分担を整理したい
カリキュラム(担当パート)
1. お客さんを決める・見つける(ターゲット設定)
ターゲットは「決める」のではなく「仮説として設定し、実在を確認する」ものです。「こんな人がいるはずだ」と仮に決めることで、どこに行けば見つかるか・何を売るかが明確になります。SNSのボヤキ、QAサイト、ショッピングサイトのレビューなどを使ったリサーチ手法と、AIを活用した市場規模の概算方法も紹介しました。
2. 何を売る?商品設計の考え方
商品の機能ではなく「お客さんが得られる価値」で売ることが重要です。FAV(機能・利点・価値)フレームワークを使い、「高性能なカメラ付きスマホ」ではなく「デートの夜にキレイな写真が残せるスマホ」という表現に変換するような商品設計の方法を解説しました。また、完璧な商品を作るより先に「MVP(最低限の形で提供できる商品)」でテストするという考え方も扱いました。
3. 価格の設定と検証
コストベース・競争ベース・価値ベースという3つの価格設定の方法を比較し、「安いと売れて高いと売れない」という思い込みを検証しました。プライスライニング(松竹梅)やオプション設定による客単価アップの考え方も紹介しました。
4. 販路開拓・売り方を整える
マーケティング(関心がありそうな相手から反応を引き出す)と営業(買う可能性が高い人に直接働きかける)の役割の違いを整理し、両者の連携による効率的な販路開拓の流れを解説しました。ネット集客における「ファネル」の考え方(広告・SNS→リードマグネット→メルマガ→商品購入)も紹介し、自分のビジネスに合った売り方を複数テストして絞り込む重要性をお伝えしました。
セミナーのポイント
- 「テストと改善」の繰り返しを軸に置いています。一発で正解を出そうとするのではなく、小さな仮説を素早く検証しながら「うまくいく方法」を見つけていくプロセスを重視しています。
- ワークを取り入れた参加型の進行。SNS自己紹介文の作成・売れる流れの設計・価格バリエーションの検討など、その場で自分のビジネスに当てはめながら考える時間を設けました。
- AIを活用した市場分析も紹介。生成AIへのプロンプト例を示し、顧客候補の抽出や市場規模の概算を効率的に行う方法をお伝えしました。
全4回の講座構成(参考)
| 日程 | テーマ | 講師 |
|---|---|---|
| 令和8年1月15日(木) | 経営 | 大木ヒロシ氏 |
| 令和8年1月29日(木) | 人材育成 | 渋谷雄大氏 |
| 令和8年2月12日(木) | 販路開拓 ← 高橋担当 | 高橋浩士 |
| 令和8年2月19日(木) | 財務 | 白井有紀氏 |
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