コロナショックでもビジネスが崩れていない人は何をしているのか
「コロナショック緊急対策会議」開催しました。
ほぼ、いつもの顔ぶれだとは思いますが(笑
新しく参加してくださったメンバーも混じっていますね。
今回、急な呼びかけで集まってくださった方々のお話しを聞いてみて、わかったことがいくつかありますので、お伝えします。
「無用なトラブルを増やさないためにも、何をするべきか」
「自粛などでフリーな時間ができた今、何をするべきか」
の参考になるかと思います。
このページの内容
本当に追い詰められている人は、呼びかけられても手を挙げない
顔ぶれを拝見して、最初に思ったのは、このことです。
「追い詰められていませんか?」
と尋ねられても、本当に追い詰められている人は声をあげることができなくなっています。
実はこれ、ワシ自身にも身に沁みる体験があるので、よくわかります。
みんなが余裕がある顔をしている中、自分だけ追い詰められた顔で参加することはできない。
焦ると、周りが見えなくなってしまうんです。
実はこの「追い詰められたときの焦り」が「追い詰められた状態からの脱出」を、さらに難しくしています。
「コロナショック緊急対策会議」という趣旨でしたが、「あまり追い詰められていない人」が集まってきた。
「ならば」ということで「なぜこの人たちは、今回の騒ぎでもビジネスがあまり崩れていないのか」に目を向けてみました。
ふだんから基本をしっかり押さえている人は、緊急時に大きく崩れない
ご自身もタクシードライバーであり、タクシードライバー研修事業の立ち上げを準備している細谷厚志さん。
都内のタクシー業界は、今回のコロナショックの影響を大きく受けている中で、細谷さん自身の売り上げは落ち込みがほとんどないと言います。
その理由はと聞くと
売上が落ちている人は、焦ってしまって基本をおろそかにしている。
厳しい状況の中でも基本をしっかり押さえている人は、売上が落ち込んでいない。
と言います。
詳しいノウハウは細谷さんのオリジナルなので明かせませんが、簡単に言ってしまうと
焦りが募ると、目の前にいるお客さんさえ、目に入らなくなってしまう。
ってことでしょうか。
落ち着いて、あなたのビジネスの「基本」を見直してみましょう。
それは「基本技術の練習をしろ」ということではありません。
「お客さんに来ていただくための基本的なこと」ということですね。
また、飲食店専門の税理士、林良江先生も
「ふだんからお客さんとの関係がしっかりできているお店は、大きく落ち込んでいない」
とおっしゃいます。
奇抜な手法、煽る手法ばかり用いている人は、こういったタイミングになると難しいでしょうね。
お客さんとの関係がしっかりしているビジネスは、こういったときこそお客さんが手を貸してくれるものですね。
丁寧な方針の説明を事前にすること
ワシは2月26日時点で、今回の「コロナ騒動」を受けて、その後の方針のことについてブログでお伝えしています。
内容としては
予定しているイベントはすべて少人数のため、原則として開催する。
ただし、不安に思われるお客さんがいることも予想されるため、ふだんは原則として受け付けていないキャンセルを今回は受け付けるようにする。
4月以降の開催イベントについては、状況を見ながら追ってお伝えする。
という内容です。
こういった内容を、早めに出しておくことがとても大事です。
お客さんが不満に思うのは事前に聴いていないからです。
また、以前に「こうします」と告知した内容を直前になって覆すような場合です。
基本的な方針をお伝えし、その方針を受け入れがたい人に対する対応措置(キャンセル方法)をお伝えすれば、大きなトラブルは発生しにくくなります。
今回の事態は「開催しても、しなくても」不満が発生する可能性があります。
不満が発生するのは「開催するから、しないから」というよりも、方針が不明瞭だったり、説明が不十分だったりするからです。
これは、「セミナー講師アドバイザー」の宇田川路代さんもおっしゃっていた内容です。
国や自治体の発表内容と、それに対する対応をいち早く発表したことで、不満の声はゼロ件だったと言います。
「いま必要なこと」を考えて実行する
なんと言っても、これがいちばん大事です。
「今やりたいこと」ではありません。
「できること」ではありません。
「必要なこと、やらなくてはいけないこと」が先決です。
それは「2か月後のことを考えて動き始めること」です。
今回の騒ぎが収まってから「やれやれ、さぁどうしよう」と考えていてはいけないのです。
急にイベントを計画して集客しても、数日で人を集めることはできませんよね?
だから、この先にやるべきことを計画するのです。
たしかに、コロナ騒ぎがいつ収まるのかは、わかりません。
だけど「収まったら何をするか」「それに先駆けて何をするか」を決めることはできるはずです。
このタイミングだからこそ、2か月後3か月後の計画を立てるのです。
崩れたビジネスを建て直す計画を立てるのです。
もう一度言います。
今やるべきことは「やりたいこと」ではありません。「やらなくてはいけないこと」が先決です。
それは、ここに挙げたように、きわめて基本的なことです。
でも今回の「緊急対策会議」で、大きな影響を受けていない人は、そのあたりの基本がしっかりしている人でした。
この事実だけで、じゅうぶんではありませんか?
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