なぜあなたの「うまくいかないやり方」は変えられないのか

とにかく今年は花粉がヒドイっす。

往生こきます(名古屋弁)

屋外でしばらく立っているだけでヒドイ状況になります

コンサルティングや塾で「仕事がうまくいくための方法」について、塾生のみなさんと一緒に学んでいます。

いつもお伝えしているのことが、いくつかあります。

  • ビジネスがうまくいくための唯一の正解があるわけでもないし、それをワシが知っているわけではありません。
  • あるのは無数の「妥当な解」だけで、その「妥当さ」にもさまざまなレベルがあります。
  • 極端なはなし「やってみなくてはわからない」のですが、「より妥当なやりかた」を繰り返し選んでいくことで「うまくいく可能性」は高めることができます。
  • 上記から「イッパツで誰でもうまくいくやり方は無い」ということがわかります。少しでも妥当な方法を選び、自分にとっての「より妥当」を目指して修正を繰り返す以外に方法はありません

上記のような事を繰り返しお伝えしているつもりですが、なかなか「自分のこれまでの考えかた」だとか「これまでのやりかた」から離れられない人がいます。

ここで「考えを改めなきゃ仕方がないでしょ?」と突き放すこともできるかとは思うんですが、気になるのは

どうして人は、今までのやり方や考え方から離れることができないのか?

という問題です。

自分の考えを検証する手段を持っていない人が迷走する

そこには「自分の考えの妥当性を、どのようにして検証しているのか」という問題があります。

「自分の考えの正しさを、どのようにチェックしているのか」ってことです。

私の言っていることのほうが、正しいとしか思えない

というような発言って、「自分の考え方を、自分の考え方で検証している結果」なんですよね。

これって、どんな状態でしょうか。

定規の長さを定規で測る

ここに定規(モノサシ)がひとつ、あるとします。

この定規の長さが正しいかどうか、確認する手段はあるでしょうか?

もうひとつ定規を持ってきて、確認したい定規の長さを測る?

それだと「もう一つの定規は正しいのかどうか」が、わかりませんよね。

そこで、こんなことをしてしまう人が現れます。

もうひとつの定規は正しいのかどうかを確認するために、最初の定規でもう一つの定規を測る。

これって、意味ありませんよね。

つまり自分の考えを自分の考えで検証しようとしても、同じところをグルグル回るばかりで「妥当かどうか」は、いつまでたってもわからないのです。

自分の考えをなかなか改めることができない人って、「それまでの自分の考え」を「それまでの自分の考え」で検証しようとしているのです。

そのような検証のしかたをすると「今までの自分の考えは正しい」という結論しか、導き出すことができません。

だから、人の意見を聞いても、学校やセミナーで勉強しても、いつまでたっても

そうかなー、自分の考えのほうが正しいと思うけど

という考えから逃れることができないのですね。

カーナビの指図があるのに

いや、このカーナビはおかしい。目的地はこっちにあるはずだ

と自分の勘のほうを信用してクルマを運転しているようなものです。

じゃ「自分以外のモノサシ」は、どこにあるのでしょうか。

愚者は経験に学ぶ

ワシの結論としては「それが理論です」ということです。

先日ワシは連続で「クラフト作家さん」に向けてメルマガを発行しました。

メルマガの内容について、クラフト作家さんのかたがたから「まさにそのとおりです!」というご指摘を受け、好評をいただきました。

別にワシ、自分自身はクラフト作家さんでもないし、クライアントさんの中にクラフト作家さんがいたわけではありません。

今期の「ワシ塾」にはじめて受講生さんがいるくらいで、さしてクラフト作家業界にくわしいわけではないのです。

でも、「リクツから考えたら、こうなりますよね?」という指摘は、だいたい合っているのです。

これが、ワシが妥当だと考えている「最初のモノサシ」です。

正確だとはいいません。なんでも応用できるとは言えません。

だけど、誰かの思い込みに比べたら、理論のほうがはるかに「妥当性が高い」のです。

ワシはクライアントさんにも塾生さんにも、よく本を勧めています。

これは「多様な考え方」を身につけていただきたいからです。

ある特定の「モノサシ」に偏りすぎないようにするために「自分の中に多様性を持つ」ことをしてほしいからです。

自分の中に多様性を持っていない人は、ある特定の考え方を妄信したり、偏ったりします。

「うまくいかないやり方」は変えられないと悩んでいる人は、ひとつだけではなくて「複数の自分とは異なる考え方」を取り入れることをオススメします。

 

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