なぜ起業で遠回りしてしまうのか

起業がうまくいかない人が多いのは、ダイエットや健康管理がうまくいかない人が多いのと、よく似ています。

「ワシ塾」名古屋校2期のメンバー

スモールビジネス起業塾「ワシ塾」の中でも、セミナーや座談会の中でも、よくそんなお話しをしています。

健康とビジネスの共通点

ワシャ以前から「健康に関する情報」と「ビジネスに関する情報」って、よく似ていると感じています。

ひとつには「健康」も「ビジネスでの成功」も、実に多様な解釈ができるという点です。

アスリートが実践している「健康法」を、年配者の人が実践して、果たして効果はあるのか。

そもそも、その人にとっての「健康な状態」とは、どんな状態を指すのか。

この点がひとによってさまざまなわけですから、「誰にでも通用する簡単な方法」など、本来あるわけがないのです。

もし、万人に通用する「秘策」があるのだとしたら、それは

日ごろの睡眠と適度な運動と食事が大事です。

といった、とてもザックリとした抽象的なコトバになることでしょう。

どこかを押さえるだけで、どんな疲れでも取れる、だとか、痩せるとか、そんなマジックは無いのです。

だけど、誰でも「簡単に、すぐに効果が出るモノ」を求めています。

商売をする人はそれを知っているので、「求められているモノ」を売り出します。

多くの場合、100%ウソだというわけでもありません。(この点がクセモノです)

ただ、それが効果を発揮するには、特定の条件のもとでのみ、有効だったりするものです。

とても多くの要素で成り立っている

たとえば、血行がよくて運動もバリバリできるけど、骨がボロボロ、だとか。

体脂肪も少なくて筋肉もあって、体つきは健康だけど、重い生活習慣病だとか。

実際にある話ですね。

果たしてこれって「健康」って言えるのでしょうか。

カラダはとても多くの要素によって支えられているので、他のすべてが優秀でも、どれか一つが致命的なダメージを持っていたら、命が危うくなることさえ、あり得ます。

起業や経営も同じです。

商品も売れてて、スタッフも優秀でヤル気がマンマンでも会社がつぶれることなんて、いくらでも例があります。

健康も、起業も、「よい状態」を作るための要素(パラメータ)が、とても多いのです。

これも、健康とビジネスが共通している点の一つですね。

情報がとても多く見分けるのが難しい

テレビのバラエティ番組でも、SNSでも、健康や美容の情報がたくさん流れています。

どれも、もっともらしい。

中には、お医者さんが登場して、「この情報は間違いない」などと太鼓判を押していることさえあります。

だけど実際には、お医者さんが発言した内容の中で、番組の意図に沿う部分だけど編集している場合も、よくあるそうです。

つまり、情報は操作されているということです。

なぜそんなことをするのか?

それで儲かる「誰か」がいるからですね。

このように、商売を目的として発信されている情報の中には、「まぎらわしい情報」が紛れ込んでいます。

これもビジネスと同じ。

ある意味、ワシのこのブログだって、自分のビジネスにつなげるための「ワシの意図が混じった情報」だと言えます。

じゃ、だれかの損得のための意図が混じっていない情報はどこにあるのか。

それは、権威ある機関のテキストの中にしか、無いのかもしれません。

専門家でさえ、よくわかっていない

たとえば、お医者さんに「本当にこれでよくなるんですか?」って尋ねてみてください。

「必ず良くなります」とは、なかなか応えてくれないことでしょう。

なぜかというと、そんな保証はどこにもないからです。

いちばん正直な答えは「わかりません」でしょうね。

それだけだと世知辛くなるので

約束はできませんが、最善を尽くして、ともにがんばりましょう

と言うことになるのだろうと思います。

健康に関して言えば、それまでの定説がくつがえされることはよくあります。

「今までのアレはなんだったの?」って思うことも、よくありますよね。

ビジネスの世界でも「経営」は、日々進歩しています。

なぜかというと、社会が進歩しているからですね。

医療と同じく、ビジネスの専門家でさえ、手探りで進んでいる。

これが正直な印象です。

妥当な選択はありえる

「わからないから」といって、暴飲暴食をするのはよくありません。

「少なくとも、コレはよくないことは確実」ということは、すでにわかっているのです。

たとえば、喫煙はよくない。規則正しい生活と睡眠、適度な運動はしたほうがよい。といったことですね。

ビジネスの世界でも「少なくともコレは言える」ということは、いくつかあります。

ただ、健康の世界でもビジネスの世界でも、そのような「常識」でさえ否定する情報がときどき出てくるので、注意が必要ですね。

こういった「基本」を押さえることは大事です。

多くの人は「情報の迷子」になって迷走する

ダイエットの世界でも「ジプシー」(放浪者)がいるように、ビジネスの世界でも「セミナージプシー」と呼ばれている人がいます。

いろんなビジネス講師の勉強会やセミナーに参加して、情報はたくさん仕入れているけど、行動できていなかったり、成果を出すことができていない人たちです。

いろんなセミナーを受けること自体は、悪いことではありません。

だけど「あなたはどうするのだ」という選択と行動は、自分でする以外にありません。

この「決定打」がないために、いろんなことに手を出しては引っ込める「さまよえる起業家」が多いんですね。

どんなビジネス講師を支持したとしても、「自分が望む結果」を得られるのであれば、それは構わないですよね。

ただ「やり方や考え方」に共感できるかどうか、といった点が課題です。

なぜ多くの人は遠回りするのか、聴きに来ませんか

実を言うと、ワシ自身も「遠回りした人」のひとりです。

多くの情報に翻弄されて、混乱し、成果を出すまでにずいぶん時間がかかりました。

その結果、家族をはじめ、周囲にも迷惑をかけました。

なんといってもかけがえのない時間を、たくさん浪費してしまいました。

今もまだ「テスト中」ではあります。

でもその中で「少なくともコレは言える」ということは、いくつか掴んできました。

たくさんの時間を犠牲にした上で掴んだことです。

コレをコンサルクライアントさんに実践したところ、ある程度の成果を出すことができました。

多くの人が遠回りせずに成果を出すことができています。

起業して数年間苦しんでいた人たちも、1年以内という短い時間で成果を出しています。

もちろん中には成果を出すことができなかった人もいますが、彼らについても分析しています。

今のワシは「かつてのワシのように遠回りする人を少なくしたい」という気持ちで、仕事をしています。

去年の12月にも開催した「遠回りしない起業セミナー」を、今年の5月から6月にかけて、東京/大阪/名古屋と、オンラインで開催します。

もしよかったら、聴きに来てください。

どうして遠回りしてしまうのか。どうすれば遠回りを避けることができるのか。

自分が遠回りしてしまったこと、コンサルクライアントさんの遠回りを未然に防ぐことができたこと。

このふたつを体験したワシがお伝えします。

5月31日(金)東京、6月7日(金)大阪、6月12日(水)オンライン、6月14日(金)名古屋での開催です。