何年たっても「何から手をつければいいのか」と迷っている人へ
起業したばかりの人からも、業績が低迷している人からも、共通してもちかけられるお悩みがあります。
それが
「どこから手をつけていいのかわからない」
という悩みです。
今回も、クライアントさんから「問題点や課題の整理」についてご相談をいただいたので、「問題の構造」を図にして共有してみました。
このページの内容
1年経っても変わらない「どこからはじめたらいいのかわからない」
「やらなくては」と思うことはたくさんあるんだけど、たくさんありすぎて、どこから手をつけたらいいのかわからない。
という状態です。
こんな人の多くは、「とにかく何かやらないと」という焦りから、とりあえず人から誘われたセミナーに出てみたりします。
そのような「とりあえず」の状況を何年もの間、さまよい続けています。
そして1年後
「どこから手をつけていいのかわからない」
という状況が解消されたかというと「相変わらず」なんですね。
このような状況は、どうして起きるのでしょうか。
狙いや方針が漠然としていると、何をすればいいのかわからない
ちょうどクライアントさんからこのようなご相談を持ち掛けられました。
一緒に「問題点の整理」をしてみたんです。(最初の写真)
そうしたら、「コレって他の人にも言えることなんじゃないか」っていう結論に至りました。
まず「何をしなくてはいけないのか」がわからない、もっとも大きな理由は「何をしようとしているのか、自分にもよくわかっていないから」です。
つまり「戦略の不在」です。
たとえば「もっと健康的になりたいな」と思ったとします。
その「何を目指して健康的になりたいと思っているのか」を決めないと、具体的に「何をしようか」という考えに移ることができません。
「やっぱウォーキングかな」
「誰かサプリをおススメしてたな」
「どうせならスポーツでもはじめるか」
「〇〇さんがゴルフやってたな」
「早起きしないとな、そのためにはお酒やめないとな」
「テレビ通販で売ってた健康器具、買ってみようかな」
などと、広がりすぎて、まとまらないんですね。
それだけ「健康になる」という目的や狙いは、漠然としている、ということです。
ビジネスでも
「何とか自分の業績がもう少し回復しないと」
といった、漠然とした目的だと、「やるべきこと」がたくさんありすぎて、優先順位をつけることができません。
この「優先順位をつける基準」を持っていないと、「どこから手をつけるか」が決まらないわけです。
この優先順位をつける基準が「戦略」だとか「方針」と言われているモノです。
「どこから手をつけたらいいのかわからない」という悩みの原因は、ズバリ「方針や戦略がないから」です。
でも、とつぜん
「戦略や方針を決めればいいのだ!」
と言われても、どうすればいいのかわかりませんね。
ということは、「戦略や方針を決める」にあたっては、その先行課題がある、ってことです。
つまり「先だってやらなくてはならないこと」があるわけです。
今どこにいるのかわからないと、ルート設定はできない
それが「情報収集」です。
戦略を「カーナビが設定するルートマップ」だとして考えてみます。
ビジネスでの「目的や狙い」が目的地だとすると、目的地までのルートを設定するには、「現在地の情報」が必要です。
この現在地の情報に当たるものが「現状分析」です。
そしてここが大事なのですが、「現状分析」というと、多くの人は「自己対話」のみで分析結果を出そうとします。
「自分はどうなりたいか」
「自分はどう思うか、どう感じるか、何がしたいのか」
だけで決めてしまうのです。
だけど、ビジネスの現在地は、自分の頭の中だけにあるのではありません。
今の自分の業界や、自分の相対的な技術レベル、自分のポジション、商品のポジション、お客さんのこと。
「自分の外側にある情報」を集めないと「現在地」はわからないのです。
これらの情報を集めて分析すれば、「自分の現在地」がわかります。
その上で、「ルートの引きかた」である戦略や計画の立て方がわかれば「カーナビの設定」は完了です。
あとは、カーナビ(戦略や計画)に従うだけです。
もちろん、カーナビは「歩行者がいる」だとか「工事中だ」といった情報は教えてくれませんから、そのあたりは「現場対応」です。
でも、基本的な方向は、カーナビを見ればわかります。
「指示を出してもらっている」ようなものです。
「しっかりした戦略や計画がある状態」はある意味、楽ちんですよ。
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