計画どおりに進めるコツ【小さなビジネスの計画力アップ】

計画通りに自分の経営を進めるためのコツってありますか?
事業計画を立てても、計画通りに進んだことがありません!

事業計画や経営計画を立てても、なかなか「計画どおり」に進みませんよね?

この記事では、個人事業や中小企業などの「小さなビジネス」の人に向けて「計画通りに進まない」という問題点と、その対処法についてお伝えします。

この記事でわかること
  • 計画通りに進まないのはナゼか?
  • 「時間とタスク、計画の関係」を理解する
  • 計画通りに進めるための時間管理と行動管理
  • 計画力も計画的に高める
この記事の信頼性

スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師も務めています。

「計画通りにいかない」と感じるのはこんなとき

まず、「計画通りにいかない」と感じるのは、どんなときでしょうか?

このようなとき「自分には計画力が無いなぁ」と感じませんか?

  • やろうと思っていたことが全然進まない。
  • 年の初めに計画を立てたけど、2ヶ月も経つと計画通りに進まない。
  • 計画を立てて、毎日の忙しさに追われるままに半年が過ぎていた。
  • ドタバタしているわりには、さして儲かっていない。
  • 毎年、手帳の1ページ目に書く「今年の目標」が同じだ。
このうち2つ以上あてはまっていたら、このブログ記事を読んだほうがいいですよ!

計画通りに進めるには、計画力を計画的に身につける

この記事でお伝えしたいもっとも重要なことは、最初にお伝えします。
計画力は才能などではなく、学んで身につけることができる「テクニック」です。

スポーツや趣味のように、最初はヘタですが、くりかえし練習すると上達します。

練習しないと、上達しません。

つまり、「毎年計画を作っては、計画通りにいかない人」とは、

バッティングの練習をせずに、毎回バッターボックスに立って

今回も打てなかった・・・。才能ないのかな

って言っているのと同じなのです。

そりゃそうですよね。練習していないんだもの。

だから、現在あなたが計画通りにいかないのは、「当たり前」なのです。

計画力そのものをPDCAで検証し、身につける

計画通りに進めるためには、計画そのものを管理することが大事です。

計画管理を進める手順

  1. 今の自分の時間の使い方や行動内容の記録を録る。
  2. 記録から、自分の行動を分析、把握する。
  3. 「こうしたらうまくいくのではないか」という仮説を作る。
  4. 仮説に基づいたテスト運用をする。テスト運用の記録も録る。
  5. 仮説通りに進めることができたのか、検証する。
  6. 以上の工程をくりかえす。

単純に言ってしまえばこれだけです。

でも管理手法を取り入れたからと言って、はじめから計画通りに進むことはほとんどありません。

実際には失敗をくり返しながら、計画運用もうまくなっていきます。

計画管理に取り組むにはまず記録を録る

計画通りに進めるための管理をはじめるには、まず「今の自分の時間の使い方を記録すること」からはじめます。

自分の行動なんて、わざわざ記録を録らなくても自分がいちばん把握していますよ

いえいえ、そんなことはありませんよ。

実際、ワシがコンサルティングの際にクライアントさんに録っていただいた記録では、本人が予想していなかった作業で意外と時間をつかっていることが判明しました。

たとえば「移動時間」だとか「準備時間」などは、印象に残りにくいため、実際には時間を費やしているにもかかわらず、本人は時間をかけている自覚がありません。

こういったことの積み重ねが、「なぜか時間が無い」という状態を生んでいることに気が付きます。

数ヶ月間でよいので、実際に「自分の行動記録をつける」のはオススメですよ。

そもそも計画通りにはいかない。「対応」こそが大事

計画とは「将来のこと」について「このように進めて行こう」と決めるものです。

原則として、未来に何が起きるのかはわかりませんよね?

計画にはふたつの「不確実なモノ」があります。

それが「未来の不確実性」と「未経験の不確実性」です。

未来の不確実性:未来に何が起きるのかはわからない。

つまり、そもそも計画とは不確実なものなのです。

とはいえ、その「不確実さ」にも、一定の法則があります。

たとえば5秒後の未来よりも、5年後の未来のほうが「より不確実」ですよね?

より近い未来のほうが、より遠い未来よりも、相対的に確実、ということです。

不確実な現実に計画を合わせる

これは「不確実性コーン」という図であらわすことができます。

最初のほうが見通しが立たず、計画通りにいかないことが多いです。

でも進んでいくにつれて「先の見通し」がついてきて、だんだん「見通しと実際のズレ」が小さくなっていきます。

ということは「見通しが立ってきた頃に計画を見直す、立て直す」というのが、もっとも現実的な対策になります。

この図の意味がわかれば「計画というモノ」はなかばわかったようなものです。

未経験の不確実性:はじめてのことは、進め方がわからない。

たとえば、毎日同じような生活をしていると、計画通りに進めることは容易です。

「小学校の時間割」を思い浮かべると、わかりやすいですね。

ほとんどの場合は、時間割通りに授業が進みましたもんね。

だけど「新規事業」だとか「あたらしいITツールの使い方を覚える」といった「新たなことに取り組む」場合、とたんに計画通りには進まなくなります。

これは当たり前の話です。

「やったことがないことにどれだけの時間がかかるのか」を正確に見積もるのは、難しいことなのです。

てことは「ズレて当然」ってことです。

この場合も、先の「不確実性コーン」の理論が当てはまります。

最初は「とりあえず」でよいので計画を作ってしまう

そもそも、未来も未経験なことも不確実なのだから、計画通りにはいかないことが多い。

だったら計画を作る意味なんてそもそもあるのでしょうか?

「目的を達成するためにすこしでも先の見通しを立てて、やるべきことを組み立てて行く」のが計画の役割ですから、不確実であっても意味があります。

ここでの対策は「最初におおよそでもよいので計画を作ってしまうこと」です。

そもそも計画通りにいかないことがわかっているのに、作る意味があるの?

意味はあります。ズレることがわかっているのに計画を作るのは、以下のような目的があります。

「見積もりと実際の差」を確認するため

「10日かかると思った」という見積りと「実際には15日かかった」という「見積もりと実際」の二つのデータを得ることができるので、あとで活用することができます。

「とにかくやってみたら15日かかった」という場合に比べて「自分の見積もりの精度」がわかりますね。

「やったことがないことの時間を見積もるスキル」を高めるため

「見積もりと実際の時間の誤差」を何度も確認することで、徐々に「見積もりの精度」が上がっていきます。

「やったことはないけど、おそらくこの作業にはこれくらいの時間がかかるだろう」

という見積りと、実際にかかる時間の誤差が、だんだん小さくなっていくのです。

これが、この記事で最初にお伝えした「計画力とはワザです」の意味です。

陸上アスリートは、試合の時だけでなく、練習の時もタイムを計りますよね?

こうしたら、こうなった

という経験を積み上げていくことで、上達していくのです。

まとめ:計画力アップには、仮説と検証のくりかえし

いちど計画通りにいかなかったからといって、投げ出してしまうと、計画力は身につきません。

これは、スポーツでもゲームと同じです。

  • 記録を録る。
  • あたりをつける(取り掛かる前に見積もる)
  • 見通しが立ってきたところで見積りを修正する。
  • 何度も繰り返す。

ことによって、計画力は徐々にアップしていきます。

日ごろ、家事や出張で出かけるときにも、こういったPDCAを意識していると計画力がアップしますよ。

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