副業で起業したいなら考えておきたいこと

副業で起業しようかと思っているのですが、決めかねています。
どうしたらいいでしょう?

さいきん特にふえてきたのが、「副業起業」のご相談です。

副業で起業したいと考えた場合の注意点などについてお伝えしますね。

この記事でわかること
  • 副業で起業する場合の注意点
  • 起業の副業と起業以外の副業、どちらを選ぶべきか
  • 何を基準にして副業のスタイルを決めるべきか
この記事の信頼性

個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員や創業塾の講師の仕事も受けています。県や市を窓口とした「創業相談」「起業相談」も多数の実績があります。

高まる副業ニーズにおすすめの仕事スタイルとは

世間では、雇用不安をおもな原因として「副業」に対する関心が高まっています。

このことは、GoogleTrendsをつかって「副業」というキーワードで検索された回数の記録を調べてみるとわかります。

年々、「副業」というキーワードが検索されている回数が増えていますね。

それだけ関心は高まっている、ということです。

「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」資料(厚生労働省2017)より

総務省/厚生労働省の資料でも、副業に対する関心が高まっている統計が発表されています。

はたして「副業で起業する」という選択は「副業でパートする」よりも、あなたにとって本当に魅力的なのでしょうか?

このことを考えるとき、「あなたはなぜ副業したいのか」という目的から考える必要があります。

「副業で起業する」という選択肢は、はたして妥当なのか

「副業」というからには「本業」があるはずですね。

「副業をするかしないか」も含めて、いまあなたが選択できるのは、どのような選択肢でしょうか。

副業する

  • アルバイトやパートで働く
  • 自分で起業する

副業しない

  • 本業でがんばる
  • 転職する、本業をやめて起業する

実際に「副業したいとは思っているけど、実際に副業をするにまでは至っていない」という人が多い現実を考えると

長期的に見ると、本業でがんばったほうがオトクかも

もしくは

そこまでリスクを取ってまで副業する必要があるのか

と考えている人が多そうですよね。

「それでも副業する」という人には、それなりの理由や目的があるはずです。

次は、副業する目的や理由から「副業で起業するという選択」を考えてみます。

「副業する目的」と「起業という手段」はマッチしているか?


「副業したい」という場合、その目的や狙いはいくつかあります。

  • 現在の収入が足りないので、副業の稼ぎで補てんしたい。
  • 将来の収入が不安なので、副業の稼ぎで蓄えたい。
  • 本業の将来が不安なので、将来のために副業で独立の準備をしたい。
  • 不安はないが、スキルと時間があるので、副業でもっとスキルを活かしたい。
  • 本業の将来が不安なので、将来のために副業で経営力を身につけたい。

あなたが副業したいと思う理由は何でしょう?

たとえば副業を「本業の収入を補うための収入の手段」と考えるのであれば、「手堅さ」が大事になってくるはずです。

だとすると、失敗の可能性もある「起業」という手段ではなく、パートだとか委託業務のような「お金になりやすい仕事」を副業として選んだほうがよいですよね。

副業で「起業」という選択をするとしたら

副業でわざわざ「起業」という選択をするのだとしたら、

しばらくの間は「定期的で安定的な収入」は見込めない代わりに、独立を視野に入れた「自分のビジネス」を構築できる。

というポイントを選択する場合だと考えてよいですね。

ほかにも

  • 特殊なスキルがあって、当初から売上やお客さんの確保が見込める。
  • 時間とお金に余裕があるので、チャレンジとしてやってみたい。

というような場合であっても「副業で起業」を選択する意味はありますね。

副業の場合、ただ単に「稼げるって聞いたので」という、短絡的な理由で起業を選択をしないほうがよいですよ。

まとめ:副業で起業するかどうかは「副業する目的」を考えて選ぶ

副業を「プラスアルファのお小遣いかせぎ」と考えるのであれば委託やパートのほうが安定していますし、「将来の独立」や「大きく稼ぐチャンスを狙う」のであれば、副業で起業するという選択があります。

起業という選択は、本当にあなたが副業をする目的に適っているのか。

もう一度チェックしてみてね。

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