デジタルマーケティングとWebマーケティングとコンテンツマーケティングの違いを経営者向けにわかりやすく解説

デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの違いって何ですか?
コトバがたくさんありますぎて、混乱しています。

ビジネスの世界やITの世界は、どんどん新しいキーワードが出てくるので、混乱しますよね。

今回は、デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードを中心に、経営者さん向けに整理しておきましょう。

中小企業の経営者さんはマーケティングの専門家になるわけではないので「使える知識」であることが大事です。
この記事でわかること
  • デジタルマーケティングとWebマーケティングとコンテンツマーケティングの違い
  • 小さな会社がコンテンツマーケティングに取り組むメリット
  • 小さな会社がコンテンツマーケティングを成功させるには
この記事の信頼性
  • スモールビジネス専門のコンサルタント
  • 自治体や商工会議所での創業セミナー/経営相談員
  • 起業家、個人事業主、中小企業の相談件数が220件以上
  • 1年で売上を2倍にするなど成果実績

スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)


個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。

マーケティング用語がどんどん増える理由

マーケティング用語って、どんどん増えますよね

メディアや「それを商売としている人」が、目新しさを追求するために、どんどん新しいワードを作っている印象は、たしかにありますね。

今回取り上げるデジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングといったキーワードも、どこかの正式な機関に認められたわけではありません。

専門家や業界の人たちが使い始めたコトバが一般化しただけです。

そのため、人によって定義が違うこともあり、それぞれが「自分が言っていることが正しい」と主張しているので、よけい混乱します。

ファッション業界などの「流行」でビジネスをしている業界では、よく見られますね。

経営者のあなたは、ひとつひとつの新しいキーワードに振り回されるのではなく「概念」つまり「どんなものなのか」だけをおおまかに掴んでおけばOKです。

デジタルマーケティングの「入れ子構造」

今回取り上げるデジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードは「入れ子構造」になっています。

「入れ子構造」とは、ロシアの人形「マトリョーシカ」のように、大きな人形の中に、小さな人形が入っているような構造のことを言います。

デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つの関係を図に表すと、次のようになります。


※あくまで多くの考えかたのひとつです。

今回の記事は「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの違い」というテーマですが、実際には「ちがう」のではなく、「同じモノの中のちがう部分」ということになりますね。

より大きな概念と、その中に含まれるより小さな概念に、それぞれ

「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」

という名前がついているだけだということになります。

ではこの中からそれぞれ、デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードについて、それぞれお伝えしていきます。

そもそもマーケティングとは

今回のテーマ「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」には、すべてマーケティングというキーワードがついていますね。

このマーケティングも、さまざまな解釈があります。

でも経営者としては、これだけ押さえておいてください。

マーケティングとは「売れるようになるためのあらゆる活動」です。

ということは、今回のテーマ「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」は、それぞれマーケティングというキーワードの前についている

  • デジタル
  • Web
  • コンテンツ

というキーワードを解釈すれば

〇〇マーケティングとは、〇〇をつかって売れるようにしていくための活動

という意味が理解できるはずです。

そうだとしたら、今後もあらたに「〇〇マーケティング」というコトバが登場したときの理解がラクですね!

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、コンピュータやITのあらゆる技術を使って、商品やサービスが「より売れるように」なるための活動がデジタルマーケティングです。

今回取り上げる3つのキーワードの中では、もっとも広い意味を持っています。

「コンピュータ技術を使ったマーケティング」ですから、インターネットに接続されているかどうかは、関係がありません。

たとえば現在、最新型のタクシーに乗ると、座席にはモニターがついていて、動画の広告が流れますよね。

あれは、乗客の年齢や性別をコンピュータが識別して、その乗客にもっとも適した広告が流れるようになっています。

「デジタルサイネージ」と呼ばれています。

これはデジタルマーケティングの一種ですが、Webマーケティングの一部に入れるにはムリがあります。

デジタルマーケティングの中に含まれる概念

  • デジタルサイネージ
  • データベースマーケティング

いまでは、次に挙げるWebマーケティングとほぼ同じ意味で「デジタルマーケティング」というコトバを使っている人もいます。

Webマーケティングとは

「オンラインマーケティング」とも呼ばれています。

インターネット上でモノを買うことは今や当たり前になりましたね。

Webとは「インターネット」「オンライン」とほぼ同じ意味なので、

Webマーケティングとは、インターネットを活用して売れるようにしていくための活動。

という意味です。

たとえばSNSやホームページ、ブログ、ネット広告、メールを活用して売っていく活動は、このWebマーケティングの範囲に含まれます。

SEOやネット広告なども、Webマーケティングの一環です。

「メールマーケティング」というコトバもありますが、これは「メールを活用して売れるようにしていくための活動」ですので、インターネットの技術の中に含まれていますよね。

Webマーケティングの中に含まれる概念

  • オンライン広告
  • メールマーケティング
  • SNSマーケティング

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングは、今回取り上げる3つのキーワードのうち、デジタルマーケティングやWebマーケティングとはやや意味合いが異なります。

デジタルマーケティングとWebマーケティングが「コンピュータ技術」「インターネット技術」という技術をベースにしているのに対して、コンテンツマーケティングは文字通りコンテンツ「発信する情報の中身」にスポットを当てている点です。

コンテンツマーケティングとは、お客さんの興味を引く情報(コンテンツ)を発信することによって、売れるようにしていくための活動です。

セールだとか新商品情報といった「売り手目線」の情報ではなく「お客さんが知りたいこと」をインターネット上で発信することでお客さんを集めようとする手法です。

「コンテンツによって売れるようにする活動」であれば、オンライン上に限った話ではありませんね。

サスガ、するどいですね。

「コンテンツによって売れるようにしていくための活動」ですから、本来はオンラインでなくても(たとえばパンフレットなどの紙媒体でも)コンテンツマーケティングに含まれるモノはあるはずです。

ですが現在ではほぼ「インターネット上のコンテンツ」に限定されて話題となることが多いです。

まとめ:人と会話する時には「認識の共有」に注意

こういったキーワードは、人によって使い方や「どんな意味で使っているのか」がさまざまです。

さきほどもお伝えしたように、Webマーケティングとほぼ同じ意味で「デジタルマーケティング」というコトバを使っている人もいます。

あくまで「その場ではどんな意味で使われているのか」に気をつけてくださいね。

また、会議などでこういったテーマを扱う場合には、その場のメンバーの認識を統一しておきましょう。

そうしないと後になって「そんな意味だとは思わなかった」という事態が発生します。

少なくとも、小さな会社の経営者さんであれば、今回の内容を把握しておけばじゅうぶんです。

おまけ:小さな会社のデジタルマーケティング活用

予算がなくても、人手が足りなくても、知識がなくても、デジタルマーケティングやWebマーケティングを活用して売上を伸ばしている「小さな会社」はたくさんあります。

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