デジタルマーケティングとWebマーケティングとコンテンツマーケティングの違いを経営者向けにわかりやすく解説
コトバがたくさんありますぎて、混乱しています。
ビジネスの世界やITの世界は、どんどん新しいキーワードが出てくるので、混乱しますよね。
今回は、デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードを中心に、経営者さん向けに整理しておきましょう。
- デジタルマーケティングとWebマーケティングとコンテンツマーケティングの違い
- 小さな会社がコンテンツマーケティングに取り組むメリット
- 小さな会社がコンテンツマーケティングを成功させるには
- スモールビジネス専門のコンサルタント
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スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)
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自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。
このページの内容
マーケティング用語がどんどん増える理由
メディアや「それを商売としている人」が、目新しさを追求するために、どんどん新しいワードを作っている印象は、たしかにありますね。
今回取り上げるデジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングといったキーワードも、どこかの正式な機関に認められたわけではありません。
専門家や業界の人たちが使い始めたコトバが一般化しただけです。
そのため、人によって定義が違うこともあり、それぞれが「自分が言っていることが正しい」と主張しているので、よけい混乱します。
経営者のあなたは、ひとつひとつの新しいキーワードに振り回されるのではなく「概念」つまり「どんなものなのか」だけをおおまかに掴んでおけばOKです。
デジタルマーケティングの「入れ子構造」
今回取り上げるデジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードは「入れ子構造」になっています。
「入れ子構造」とは、ロシアの人形「マトリョーシカ」のように、大きな人形の中に、小さな人形が入っているような構造のことを言います。
デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つの関係を図に表すと、次のようになります。
※あくまで多くの考えかたのひとつです。
今回の記事は「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの違い」というテーマですが、実際には「ちがう」のではなく、「同じモノの中のちがう部分」ということになりますね。
より大きな概念と、その中に含まれるより小さな概念に、それぞれ
「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」
という名前がついているだけだということになります。
ではこの中からそれぞれ、デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティングの3つのキーワードについて、それぞれお伝えしていきます。
そもそもマーケティングとは
今回のテーマ「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」には、すべてマーケティングというキーワードがついていますね。
このマーケティングも、さまざまな解釈があります。
でも経営者としては、これだけ押さえておいてください。
マーケティングとは「売れるようになるためのあらゆる活動」です。
ということは、今回のテーマ「デジタルマーケティング、Webマーケティング、コンテンツマーケティング」は、それぞれマーケティングというキーワードの前についている
- デジタル
- Web
- コンテンツ
というキーワードを解釈すれば
〇〇マーケティングとは、〇〇をつかって売れるようにしていくための活動
という意味が理解できるはずです。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、コンピュータやITのあらゆる技術を使って、商品やサービスが「より売れるように」なるための活動がデジタルマーケティングです。
今回取り上げる3つのキーワードの中では、もっとも広い意味を持っています。
「コンピュータ技術を使ったマーケティング」ですから、インターネットに接続されているかどうかは、関係がありません。
たとえば現在、最新型のタクシーに乗ると、座席にはモニターがついていて、動画の広告が流れますよね。
あれは、乗客の年齢や性別をコンピュータが識別して、その乗客にもっとも適した広告が流れるようになっています。
「デジタルサイネージ」と呼ばれています。
これはデジタルマーケティングの一種ですが、Webマーケティングの一部に入れるにはムリがあります。
デジタルマーケティングの中に含まれる概念
- デジタルサイネージ
- データベースマーケティング
いまでは、次に挙げるWebマーケティングとほぼ同じ意味で「デジタルマーケティング」というコトバを使っている人もいます。
Webマーケティングとは
「オンラインマーケティング」とも呼ばれています。
インターネット上でモノを買うことは今や当たり前になりましたね。
Webとは「インターネット」「オンライン」とほぼ同じ意味なので、
Webマーケティングとは、インターネットを活用して売れるようにしていくための活動。
という意味です。
たとえばSNSやホームページ、ブログ、ネット広告、メールを活用して売っていく活動は、このWebマーケティングの範囲に含まれます。
SEOやネット広告なども、Webマーケティングの一環です。
「メールマーケティング」というコトバもありますが、これは「メールを活用して売れるようにしていくための活動」ですので、インターネットの技術の中に含まれていますよね。
Webマーケティングの中に含まれる概念
- オンライン広告
- メールマーケティング
- SNSマーケティング
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、今回取り上げる3つのキーワードのうち、デジタルマーケティングやWebマーケティングとはやや意味合いが異なります。
デジタルマーケティングとWebマーケティングが「コンピュータ技術」「インターネット技術」という技術をベースにしているのに対して、コンテンツマーケティングは文字通りコンテンツ「発信する情報の中身」にスポットを当てている点です。
コンテンツマーケティングとは、お客さんの興味を引く情報(コンテンツ)を発信することによって、売れるようにしていくための活動です。
セールだとか新商品情報といった「売り手目線」の情報ではなく「お客さんが知りたいこと」をインターネット上で発信することでお客さんを集めようとする手法です。
サスガ、するどいですね。
「コンテンツによって売れるようにしていくための活動」ですから、本来はオンラインでなくても(たとえばパンフレットなどの紙媒体でも)コンテンツマーケティングに含まれるモノはあるはずです。
ですが現在ではほぼ「インターネット上のコンテンツ」に限定されて話題となることが多いです。
まとめ:人と会話する時には「認識の共有」に注意
こういったキーワードは、人によって使い方や「どんな意味で使っているのか」がさまざまです。
さきほどもお伝えしたように、Webマーケティングとほぼ同じ意味で「デジタルマーケティング」というコトバを使っている人もいます。
あくまで「その場ではどんな意味で使われているのか」に気をつけてくださいね。
また、会議などでこういったテーマを扱う場合には、その場のメンバーの認識を統一しておきましょう。
そうしないと後になって「そんな意味だとは思わなかった」という事態が発生します。
少なくとも、小さな会社の経営者さんであれば、今回の内容を把握しておけばじゅうぶんです。
おまけ:小さな会社のデジタルマーケティング活用
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