コンテンツビジネスの始め方【個人でも起業できる】
新規事業で起業したいのですが、アイデアもお金もありません。
お金も特別なスキルや知識もない。
そんな状態からでもはじめられるコンテンツビジネスの始め方についてお伝えします。
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師も務めています。
このページの内容
コンテンツビジネスとは
コンテンツビジネスとはコンテンツ(情報)を販売するビジネスモデルのことです。
コンテンツとは、物品ではなく「情報の中身」に価値があるもののことを指します。
コンテンツ商品は物体ではなく「情報の中身」です。
製造設備も在庫も不要なため、手元資金が少ない個人でも始めやすいビジネスだと言えます。
この記事ではコンテンツビジネスの基本と始め方についてお伝えします。
コンテンツ商品とは
すでに世の中にはこれらのコンテンツ商品が存在します。
- 映画
- 音楽
- コンサート映像、スポーツ映像
- 小説
- 写真、イラスト、マンガ
- 教材
商品そのものとしては、本だとかDVDという形状をしているかもしれませんが、お金を払って買っているのは「DVDというプラスチックの板」ではなくて、そこに入っている中身(コンテンツ)ですよね。
以下で、個人がコンテンツ商品を作っていくために必要なものを見ていきます。
コンテンツビジネスのメリットと特徴
小さく始めることができ、リスクをおさえて大きな収益が期待できる点がコンテンツビジネスのメリットです。
コンテンツビジネスがスモールビジネスに向いている理由
- 小予算で始められる。
- 大がかりな設備がいらない。
- 在庫を持たなくてもよい。
- 利益率が高い。
- 定期的な収入を作ることもできる。
個人がコンテンツ商品をつくるには
コンテンツ商品を作るには「難しいことをわかりやすく説明できる力」があればよいのです。
OECD(経済協力開発機構)が発表した、衝撃的なデータがあります。
世界規模でおこなわれた「問題解決力」の調査で
ということがわかったのです。
「読む力、聞き取る力」が足りなくなると、必要な情報が手に入りにくくなります。
インターネット上にこれだけの情報があふれているにもかかわらず、読解力が落ちているいまの日本人にとって、「自分にもわかる情報」が足りないのです。
コンテンツ商品を生み出す「情報の加工と移動」
インフルエンサーの人たちの発信を注意ぶかく見ていると、彼らがとても読書家であることがわかります。
彼らは「むずかしい本」を読んでいるのです。
彼らは、ほとんどの人が避けがちな最新情報や「むずかしい本」を読みこなし、わかりやすく解説して発信することでコンテンツ商品としての価値(お金)を生んでいると言えます。
このふたつのあいだを情報をわかりやすく加工して移動させることによって、価値が生まれる、ってことです。
コンテンツビジネスで起業する際に必要なものとは
コンテンツで起業するために必要なモノとは、専門的な知識よりもむしろ「読解力」と「説明力」そして「伝達手段」です。
そのためには
- むずかしい書籍も理解するだけの読解力
- 読解力が低い人にもわかりやすく説明できる説明力
が必要です。
本は、図書館に行けばタダで読めます。
ただ、あなた自身が「むずかしくて読めない」と言っていては、価値を生むことができません。
読解力と説明力を高めれば「ゼロから価値を生む」ことが可能になる、ということです。
コンテンツビジネスの商品
コンテンツビジネスで販売される商品の「形態」と「中身」で分類してみましょう。
コンテンツビジネスで販売される商品の形態
動画
いまインターネット上で販売されている「コンテンツ商品」で最も多く販売されているのは、おそらく「動画教材」でしょう。
多くの機材が必要だと感じるかもしれませんが、スマホなど最小限の機材でスタートすることも可能です。
機材や映像編集技術も大事ですが、売れるかどうかは文字通りコンテンツ(中身)ですね。
テキスト
主に文字で構成された文章です。
書籍(本屋さんで売られている本)をイメージすればわかりやすいですね。
PDFなどの書面をデータで販売したり、noteなどのブログサービスでは「ブログ記事そのもの」を販売することもできます。
音声
特に視覚的な要素がないコンテンツであれば音声データの販売も可能です。
語学などは音声だけでもできそうですね。
生データ、プログラム
写真素材や効果音、BGM、イラストなどをデータで販売することもできます。
市場分析用のデータなど専門性の高いコンテンツも販売されています。
コンテンツビジネスで販売される商品の中身
教材
おそらく現在インターネット上でもっとも多く販売されているのはこの教材でしょう。
習いごとや企業研修など、実際のカルチャースクールやビジネススクール、大学で教えられている講義まで、あらゆる「勉強コンテンツ」が販売できます。
素材
写真素材、動画素材、イラスト素材、音響素材など、
「シロウトが作ろうと思っても難しいもの、専門技術や知識が要るもの、作るのが大変なもの」をデータとして販売できます。
データ、資料
たとえば企業情報や天候情報などの「分析や調査するためのデータ」を販売することができます。
情報収集やデータづくりに専門知識や手間がかかるため、個人が販売しようと思うとちょっと大変です。
個人事業におススメのコンテンツビジネス
個人がコンテンツビジネスをつくるのに最もオススメな商品はズバリ「教える系」です。
本屋さんで売られている内容、カルチャースクールやビジネススクールで講座が存在するコンテンツのほとんどは、オンラインでも販売することができます。
何か一つ得意なこと、詳しいこと、専門的な技術を持っているのであれば、それをコンテンツビジネス化するのが一番手っ取り早いですね。
コンテンツビジネスをはじめるステップ
では実際にゼロからコンテンツビジネスを始めるまでのステップを考えてみましょう。
リサーチ
まずは「イケそうかどうか」を調べてみます。
- どんなコンテンツに人気があるか
- どんなコンテンツであれば自分でも提供できるか
- 買う人はいるのか
- 競合(ライバルは)はどれくらい強いのか
一般的に人気コンテンツはライバルが多く、ニッチな分野はライバルが少ない代わりに「買ってくれそうな人」は多くありません。
たとえば「ビジネスノウハウ」といった大きな分野の中から「ネイルサロンサロン経営者向け」といった分野を絞ってニッチ化するのもありですね。
メディアやプラットフォームの調査
どんな商品形態やメディアで販売をスタートするのかを考え、そのコンテンツを販売するための仕組みを調査します。
- たとえばテキストを販売するのならnoteだとか、ショッピングASPでPDFファイルを販売するなど「どんな仕組み(プラットフォーム)を使って売るのか」を調査します。
- アタリをつけたプラットフォームを試しに使ってみて、販売開始できるまでの利用方法をしらべます。
テスト販売、テスト商品づくり
「試しに販売する商品」を作ってみます。
たとえば「ロシア語コンテンツ」を売ってみようと思った場合「ロシアで仕事をする人のための心得入門」といったような、比較的価格の安い、単発の入門編コンテンツを作って、実際に売ってみるのです。
ここで、初めてコンテンツを作る人は以下のことでつまづいたりすることが多いので「テスト商品づくり」を通じて、習熟していきます。
- コンテンツの商品企画
- コンテンツのシナリオ作り
- 作りこみ(動画制作やライティング)
- 編集(文章編集、動画編集)
- 商品パッケージ化(プラットフォームで販売するためのネーミング、価格設定、商品コピー)
- 販売や告知
単に「テスト商品」といっても販売開始するまでにはたくさんの「やるべきこと」があります。
最初のテスト商品が売れるとは限りません。なんどもテスト商品づくりや販売を通して「売れそうな企画」をさぐります。
バックエンド商品づくり
売れそうな企画がみつかったら「バックエンド商品」(収益商品)を作ります。
たとえば「ロシアで仕事をする人のための心得入門」というテスト商品がヒットしたとしたら、「ロシアビジネス講座」といったような大型講座をつくって販売します。
一般的には高額な商品で、ここで「儲け」を狙います。
コンテンツビジネスを始めるときの注意点
コンテンツビジネスはリスクの少ないので、「失敗してもともと」のつもりで始めてみるのもOKです。
でも以下のような点に気を付けると、うまくいく可能性が高まります。
- 最初のリサーチが大事。大きな市場は分割してニッチ化。
- 強力なライバルがいないポジションでナンバーワンを目指す。
- コンテンツ(内容)そのものは出し惜しみせず、ノウハウを全て公開する。
- 利用者とコミュニケーションを取り、ニーズを吸い上げて次のコンテンツ開発に役立てる。
まとめ:コンテンツビジネス「情報の移動で価値を生む」で価値を生むのにお金は要らない
「その道のプロ」でも、その道の専門書を読みこなしている人は、あまり多くはありません。
いくら本人が詳しくても、一般の人にわかりやすく説明できなければ、「お客さんにとっての価値」は生まれません。
現在インターネット上で大きな価値を生み出している「コンテンツビジネス」だとか「オンラインビジネス」と呼ばれているものは、つまり「情報の移動」なのです。
あまりお金がかからないので、個人や中小企業でも新規事業として取り組みやすいです。
「すでにプロとして知っていること」をお伝えするだけでお金になるんですからね。
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