女性起業家の年収は100万円以下が7割!その実態とは

主婦起業家の年収って、どれくらいなんでしょう?
「主婦でもサクッと月7桁♪」なんていう発信を見かけることもあるのですが、実態はどうなのでしょうか?
そんなに簡単に実現するとは思えないんですけど…。

ネット広告やアメブロを見ると「月収7桁」がカンタンに実現できそうに発信している「身元が定かでない人」がたくさんいるようです。

実態を見れば「マユツバ」であることは明らかです。

この記事では女性起業家の年収、収入の実態と、年収アップのための基本的な取り組みについてお伝えします。

この記事でわかること
  • 女性起業家の収入の実態
  • こんなにも女性起業家の年収が低い理由
  • 女性起業家の収入をアップさせるためのヒント
  • この記事の信頼性

    個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
    自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。

    実際に7桁稼げている女性起業家は実在するのか

    中小企業庁が毎年発表している統計データ「小規模企業白書」。

    この平成24年版では、女性起業家の特集が組まれています。

    この統計によると、女性起業家のうちの7割は、年収が100万円以下だというのです。

    間違えないでくださいね。月収や月商ではありません。所得(年の収入)が100万円以下の女性起業家が、7割なのです。

    少なくともこのデータは、「個人の起業コンサルタントによる実感」よりも、はるかに信頼できる情報源だと言えます。

    ひとりのコンサルの思い込みだとか主張だとかということではなく、国が発表しているまっとうなデータから見えてくる「ほとんどの女性起業家が稼げない理由」について、お伝えします。

    統計によると、女性起業家は

    「個人向けサービス等などの暮らしを充実させる分野での事業展開が多い」

    と述べています。

    サロン系や、趣味の教室系、カウンセラーなど、これはイメージ通りですね。

    問題は、その業績、つまり「稼ぎ」です。

    女性起業家のうち、69.1%は、年間の個人所得が100万円以下なのです。

    女性起業家の約7割は年収が100万円以下という実態

    間違えないでくださいね。月ではなくて、年です。

    年収が100万円以下なのです。

    では、アメブロなどで華やかに謳われている「月収7桁♪」の人たちは、

    いったいどれくらいいるのでしょうか。

    驚きますよ。

    ・・・。

    年収1000万以上稼いでいる女性起業家は、全体の「0.1%以下」なのです。

    なんとグラフでは、「0.0%」と表記されています。

    統計上、計算できないほど少ない、ということでしょう。

    平成24年度中小企業白書/中小企業庁より

    この統計では、年収500~1,000万円の女性起業家でさえ、わずか0.6%という調査が出ています。

    年収400万~500万の女性起業家で、ようやく0.9%という数字です。

    実際には「申告をしていない低所得起業家」もたくさん?

    さらに追い打ちをかけてもいいですか。

    このデータは、まともに確定申告をしている人たちのデータであって、世の中には確定申告をきちんとしていない人もたくさんいます。

    ちゃんと稼いでいて確定申告をしていないとそれは「脱税」ですから、税務署が見過ごすはずはありません。

    だから、確定申告をしていなくて「見過ごされている人たち」は「稼げていない人たち」です。

    その人たちを加えると「年収100万円以下」の人たちの割合は、もっと増えるはずです。

    ここだけの話、ワシはアメブロなどで「月収7桁♪」って謳っている人たち本人が、本当にそれだけ稼ぐことができてるのか、疑問に思っているくらいです。

    どうしてほとんどの女性起業家は稼ぐことができていないのか?

    さて、暗い話ばかりしていてもいけませんね。

    すこし探って行きましょう。

    問題は、「なぜそんなに稼げない人たちが多いのか」ってことです。

    事業に集中できない、日本の女性に特有の事情

    これは統計には現れていない情報です。

    ワシは自分自身が主婦起業の方々のご相談を受けていて、感じることがあります。

    家庭内の女性の立場から、仕事に専念しにくい事情がある。

    というわけです。

    家事だとか子育てといった、「家庭内の仕事の負担」が、日本ではまだまだ女性のほうが多い状態です。

    この負担によって、男性の起業家と比べると、女性のほうが成果を上げにくい環境にある、と考えられます。

    起業家のばあい、雇われているわけではないため「男女雇用機会均等法」のような法律が適用されず、法律で是正することができません。

    各家庭内での家族の理解や対応がだいじになってきますね。

    「稼ぐことを最優先に考えていない」女性起業家もおおい

    これも統計のデータではなく、ワシの実感としてお伝えすることです。

    女性起業家、とくに主婦起業家のかたにとって

    稼ぐことは最優先ではない

    と考えている人が多いのではないかと感じています。

    ご主人の給料など、家庭には他の「経済基盤」があって、自分が家計を背負う必要がない人も多いために

    自分が好きなことができて、赤字にならなければ、そんなに稼ぐことに必死になる必要はない

    という立場の人も多いのです。

    これとは逆に、男性の起業家のばあいは自身が「一家の大黒柱」であることが多く、より「稼がなくてはいけない立場」にあることが、実際の年収にも強く影響していると考えられます。

    これは「よい/わるい」ということではなく、起業家本人にとっての個別の事情であり、別に問題ではありませんよね。

    こういった事情も、統計では数字となって表れているのではないかという仮説です。

    本人たちは、どこに問題があると思っているか?

    さきほどの白書には

    「開業時の課題はどんなことでしたか?」

    というアンケート結果が載っています。

    男性の場合の「開業時の課題」としてもっとも多く寄せられた回答は「開業資金の不足」(男性全体の44.0%)でした。

    女性の場合は、「開業時の課題」として最も多く寄せられた回答は、男性と異なります。

    女性のばあいは開業するとき、何にいちばん困ったかというと、「経営に関する知識やノウハウの不足」(女性全体の41.7%)だったのです。

    ここから、女性起業家が稼ぐことができていない原因は「経営に関する知識やノウハウが不足しているから」と考えることができます。

    まとめ:稼げていない女性起業家に必要な「取り組み」とは

    統計と、ワシがこれまでご相談を受けてきた実感から「女性起業家の年収が男性に比べて低い原因と、それに対する取り組み」を考えてきました。

    以下では、「女性起業家の年収を上げる取り組み」についてまとめてみます。

    周囲の理解を得ることが最優先

    「そんなにたくさん稼ぐつもりはない」のであれば問題はありません。

    「もっと仕事ができればいいのに」と考えているにもかかわらず、家庭の事情でなかなかそれが許されない、ということであれば、年収はもっと増やせる余地があります。

    もっとも大事なことは「身近な人たちの理解を得る」ことであり、周囲の方々とのコミュニケーションや、粘り強い話し合いが大事になってきますね。

    「仕事をするための時間が得られること」だけではなく「周囲の理解を得られている」という安心感が仕事の成果にもたらす影響力は、絶大です。

    同じ立場の人との交流と勉強の場を設ける

    この中小企業白書の「女性起業家」のレポートの締めくくりとして、「女性起業家にはどんな支援が必要か」ということが考察されています。

    そこには、先輩女性起業家からの声として「同じような立場の人(経営者等)との交流の場」「経営に関して勉強できる場」が必要だ、と述べられています。

    ひとりで考えているよりも、同じ悩みを持つ人との勉強の場を持ったほうが「問題を解決して先に進む力」が身につく、ということですね。

    おまけ:「同じ立場の人と勉強する場」ここにあります。

    このブログを書いているワシ、スモールビジネスコンサルタントが運営しているオンライン勉強会「ワシ勉」は、まさに

    • 同じような立場の人(経営者等)との交流の場
    • 経営に関して勉強できる場

    と言えます。

    「仕事として成り立たせたい」という想いを持っている人は、それなりの身を削って、それなりの「場」に身を置いたほうがイイと思いますよ。

    オンラインで気軽に参加できるフリーランス経営の勉強会「ワシ勉」。

     

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