あなたが学んだことを活かせない原因
またしても、この本を読んでいます。

10万部突破だそうです
「星野リゾートの教科書」日経BP社。
2016年の年末に買って、読み直すのは4度目くらい。
ビジネス書を読み返すことはあまりないので、2度読み直す本はかなり限られています。
その中でも4度と言うと、かなり「お気に入り」と言えますな。
この本のよさは「学んだことは、こうやって活かすのだ」ということが、実践をもって示されている点です。
自分とまったく同じ事例は無い
ビジネスでは、ひとりひとりの仕事内容や置かれている環境が異なるため「まったくおなじ事例」っていうものがありません。
本やセミナーで紹介される事例の中には、業種が違ったり、規模が違ったり、地域や時代が違ったりすることがほとんどです。
そして多くの人がこのように考えます。
ウチとは〇〇が違うから参考にならない。
〇〇とは、業種、規模、資金、人材など、ありとあらゆる「ウチとは違うこと」が入ります。
だけどそれだと、何も参考にできませんね。
だって、「まったく同じ事例」は無いんですから。
すぐれた経営者は、まったく違う業種や業界からでも、ヒントを拾ってきますよ。
つかえる知識ほど「抽象的」
一般的なビジネス書と違って、経営学の理論書のような本は、とても堅くて読みにくい印象があります。
実際、読みにくいです。
なぜかというと、抽象的な記述が多いからです。
だけど、抽象的と言うことは、汎用性が高いことの裏返しでもあります。
つまり、抽象的な知識は、「いろんな人に当てはめることができる」のです。
先に紹介した「星野リゾートの教科書」では、30冊ほどの「経営に役立つ本」が紹介されています。
これらの半数以上の本に、実際に目を通してみました。
「ワシにゃ無理じゃないか」と思えるほど難易度が高かったり、それ以前に分厚くて重くて、価格も高い本が多かったです(笑
実はこの本に出会った直後の2017年は「1年間はテッパンの教科書しか読まない!」と決めたのですが、早々に挫折したのでした(^^;
だけど中には「これなら読める」という本もあって、それを突破口にして、徐々に「難しいと感じた本」にもチャレンジしています。
一般的な小説だとかビジネス書のような「読み物」とは違う「読みかた」をするのが、どうやらポイントのようです。
学ぶ人は多いけど、役立てる人はほとんどいない
セミナーの場合、経営学の本とは違って、比較的やさしい内容が多いと思います。
だけど、せっかく学んで「実践してみたか?」というと、驚くほど実践している人は少ないですよね。
学んだことを活かすために必要なものは、応用力です。
それは、汎用的で抽象的な学んだ知識を、自分独自の、いま目の前にある課題に当てはめるという、具体化する力です。
難しい本を読むときには、字面を追うだけではなくて、「自分に当てはめながら読む」「一行ごとに具体化して読む」必要があるんですね。
だから、読むのに時間がかかります。
分厚い本が多いので、余計に時間がかかります。
ビジネス書なら2時間で読めるのに、経営書だと何週間もかかったりします。
ここでウンザリしてしまうと、おしまいですね。
身に付かない「ビジネス読書」は意味がない
これまでたくさんのビジネス書を読んできましたが、どれだけ役立てることができたか、どれだけ身に付いたかと問われると、自信がありません。
たくさん読んでも、話題の本を読んでも、身に付かなければ意味がありませんよね。
具体的な成果に結び付かなければ意味がありませんよね。
「この本のおかげで売上があがった」だとか「業績を回復した」といった、具体的な成果です。
おととし挫折した、ワシの中での「ビジネス読書革命」ですが、もういちど見直してみたいと思っています。
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