思いつきで起業した人に欠けている「計画と管理」
今年の1月からスタートした「ワシ塾」も、全6回を経て、今週末でおしまいです。
なんだか寂しいです。
6回目の最終講のテーマは「ビジネスプランと経営管理」です。
ビジネスプランとは、言いかたを変えれば「経営計画」「事業計画」です。
多くのスモールビジネスの人に欠けている考え方、それは「計画と管理」です。
なかなか「仕事が伸びない」と悩んでいる人の多くは、この計画と管理を実施していない、そもそもその考えがない、という人が多いですね。
周囲からそのキーワードを聞きますか?
起業仲間とのお茶会だとか、勉強会に参加する人も多いかと思います。
そのような集まりの中で「計画」だとか「管理」といったキーワードって、出てくるでしょうか?
たとえば、アメブロの中の「起業コンサル」だとか「起業ブログ」を見てみても、なかなかこういったキーワードにはお目にかかりません。
実は、アメブロ起業家だけではなくて、2代目社長が経営しているような、スタッフ数人の「小さな会社」でも、「計画や管理」という考え方がない場合もあるのです。
今の時代、このようなコトバを聴きます。
「計画なんて立てても時代の変化が早いのだから、意味がない」
「自由に楽しく働く風潮がさかんな中で、管理という考え方はそぐわない」
でもこれは「計画」だとか「管理」に対して、偏見に満ちた捉え方をしているだけです。
計画とは「手順を考える」ステップ
では「計画がない状態」とは、どんな状態でしょうか。
それは文字通り「無計画」というコトバが持つイメージと同じです。
計画がない状態とは、行き当たりばったり、思い付き、支離滅裂です。
「無計画」とは、昨日やろうと思ったことを今日やる必要がない状態です。
時間をかけないと実現しないことに取り組む場合、行き当たりばったりでは実現しません。
子供の頃、図画工作の時間に「こんなものをつくりたい」と思ったら、まずは材料を用意したり、パーツをつくったりして、その「手順」を考えましたよね。
この「何かを実現したいと思ったときの段取り」が「計画」の基本です。
手順を考えなければ、「こんなものをつくりたい」を実現するのは難しいですよね。
管理とは「やりくり」
同じように、「管理されていない状態」とは、どんな状態なのか、考えてみましょうか。
ワシが会社員だった頃、給料日の前になるとお金を借りに来る先輩社員がいました。
イヤでしかたがなかったのですが、職場の先輩だったので貸していました。
その先輩は借りを取り戻そうとパチンコに行って、そこでさらに負けて、さらに追い込まれていました。
給料は、ワシも先輩社員も、さほど変わらないのです。
「管理されていない状態」とは、この先輩社員のような状態です。
管理されていない状態」とは、「ずさん」ということです。
毎月の給料、もっと言うと「使えるお金」を月の日数で割り算すれば、「一日当たりに使えるお金」がカンタンに計算できるハズです。
その範囲内で生活していれば、給料日前に財布が厳しくなるようなことはありません。
その先輩でなくても、給料日になると、ATMの前に同僚がズラッと列をつくっていました。
ワシは給料日にお金を下したことはありませんでした。
だって、給料日にはATMに人が並んで、ムダな時間を使いますからね。
これが「やりくり」です。
もし、資産家の家に生まれて、一生かかっても使い切れないほどのお金があるのならば、湯水のようにお金を使えるのですから「管理」は必要ありません。
時間もお金も、限りあるものだからこそ、いかにやりくりするかを考える。これが管理の基本です。
それでも必要ありませんか?
計画がない状態とは、行き当たりばったりのことです。
管理がない状態とは「ずさん」ということです。
それでも、計画も管理も必要ないと思いますか?
実は、計画も管理も、難しいことではありません。
「うまくできるかどうか」と「取り組むことができるかどうか」は、また別の話なのです。
「起業」から「経営」へ。
SNSのテクニック的なことはわかるけど、サービスはそれでいいのか?
価格は、高くすればそれでいいのか?
売れれば、それでいいのか?
「起業」に発する発信が、ある意味「ザツ」に感じたので、ワシが去年の6月に立ち上げたのが、スモールビジネス入門塾「ワシ塾」です。
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