経営者のメンタル管理11の方法【ひとりビジネス、フリーランス、個人事業主】
メンタルがグラつくと、仕事に手がつかないんです。
経営者がメンタル管理するにはどうすればいいでしょうか?
とくに小さなビジネスだと「経営者のメンタル」が業績に大きく影響する傾向があります。
この記事では、個人事業を中心とした経営者のメンタル管理に役立つ情報をお伝えしますね。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。
このページの内容
経営者はメンタル管理しないとパフォーマンスが低下する
フリーランスで仕事をしていて「メンタル管理、自己管理が大事だなぁ」と思うのは、こんなタイミングではないでしょうか。
- 自分からやろうと思って計画したことなのに実行できない。
- SNSで人から寄せられたコメントにヘコんでしまって仕事に手が付かない。
- 誰かへの恨みに燃えてしまって自己嫌悪に陥る。
- 新しい取り組みが、なかなかうまくいかなくて自分には才能がないのかと落ち込む。
- 周囲の目が気になりすぎて、思い切ったことができない。
- 一日をダラダラとすごしてしまい、後悔する。
こんなとき、どうしていますか?
とくに一人で仕事をする機会が多いフリーランスだと、落ち込んでから立ち直るまでに時間がかかることが多いです。
そのままフェードアウトして、仕事をやめてしまう人までいるくらいですから、深刻ですね。
経営者のメンタル管理に役立つ情報源はどこにあるのか
独立して20年ちかくが経つワシも、メンタル管理には苦労していました。
長期間落ち込むと、人に会いに行ったり、本をむさぼり読んだりしていました。
本も、「こころを強くするために役立ちそうな本」は、手当たり次第に読んだ覚えがあります。
でもなかなか「これをやれば大丈夫」というものが見つかりませんでした。
それぞれ名著も多いので、よい本、よいコトバもたくさん見つかります。
だけど、大事なのは、それがふだんの自分のメンタルを強くするために役立っているかどうかです。
そこが疑問なのです。
いまだに「根性論」で仕事をしていませんか
たしかに仕事をする上でメンタルは大事です。
だけど「メンタル管理の方法」を体系的に教えてもらったことがある人って、どれくらいいるでしょう?
おそらく思い出されるのは、体育の授業や部活などでの「もっとやる気を出さんか!」という叱咤激励くらいでしょうね。
中には、上司からの叱責を思い出す人もいるでしょう。
でも待ってくださいよ。
いまのビジネス界で「時代の寵児」と言われているような人たちって、たしかに「鋼のメンタル」のような人が多そうですが、「根性論」でやっているのでしょうか。
ホリエモンとか、キングコングの西野氏とか、多くのYoutuberとか、イチロー氏だとか、松井秀喜氏だとか、羽生善治氏とか。
現代的なヒーローって、メンタルはタフだけど、「気合が足りないからだ!」なんていう言いかた、してますかね?
と言われればそれまでですけど、そう言った考え方は思考停止を招くので、したくありません。
彼らはきっと、自分で気がついたか、何かで学んで、「やりかた」を知ったのだ。
そう思いたいのです。
経営者のメンタル管理には科学的な視点を
あるきっかけがあったんですよ。
それはたまたま見ていたテレビ番組なので、うろ覚えです。
いまでは世界的なアスリートになった、錦織圭選手が、まだおそらく中学生くらいのときの映像が流れていました。
すでに注目選手だったらしく、うまくいかなかった試合の反省会のような場でした。
その場でなんとあの松岡修造氏から教えを受けていながら、錦織圭選手がワンワン泣いていたんです。
いまの錦織圭選手からは、ちょっと想像できませんね。
ちなみに、松岡修造氏も本人曰く「自分はとてもメンタルが弱い人間」なのだそうです。
ここからわかることは、メンタルのタフさは、先天的なことではなくて「後から学んだり練習することによって身につけることができる」ってことです。
そうか。ここか。
アスリートの世界は今、メンタル管理も科学的な研究や指導法が進んでいるはずだ。
「スポーツ心理学」という学問分野があることを知りました。
体育大学などでは学んでいる分野でしょう。
ってことで、資料や書籍を漁りまくりました。
そこで、かなりの知見を得ることができました。
メンタルは科学的に管理できる
まだ不完全さはあるものの、スポーツ心理学のよい点は「科学的に究明しよう」としているところです。
また「指導者としての管理法」だけではなくて、アスリート本人による「自己管理」、つまり「セルフメンタル管理」の研究が進められている点ですね。
「科学的であること」のよい点は、何だと思いますか?
それは「再現性」です。
誰でもそのとおりにやれば、ある程度は成果が出るという、再現性のある科学的な手法。
これを知りたくありませんか。
経営者はメンタル力をアップさせるために、どんなことに気をつければいいのか
スポーツ心理学では、「勝つための心理学」と言えるほど成果を重視しています。
サイエンス(科学)なので、基本的には練習すればある程度は誰でも上達するテクニックです。
つまり「気持ちが落ち着くようになりました」というような、やんわりした自覚的な効果だけではなくて「試合で勝つ」といった、明確な目標が存在していることも、ビジネスにマッチしています。
メンタルトレーニングの「11の方法」を簡単に紹介しますね。
目標設定
ビジネスと同じですね。
まずは「何のために取り組むのか」が明確でないと、自分が何をやっているのか見失ってしまいますし、取り組みそのものにも熱が入りません。
気持ちが「やらされてる感」でいっぱいだと、どんなにテクニックを駆使してもうまくいくはずがないのです。
目標設定と目標管理は、最初に掲げられるポイントとして実に妥当ですね。
姿勢と呼吸
カラダと心理状態は深くつながっています。
これまで読んだ、分野の異なる心理系/メンタル系の本でも、姿勢や呼吸の大切さに触れられていることが多いです。
分野が違っても重視されているということは、やはり大事な項目なのでしょう。
リラクゼーション
お風呂の時や寝る前のリラックス状態とは異なり、
「かき乱されていない、ふだんどおりのパフォーマンスを発揮できるフラットな状態」
のことです。
サイキングアップ
いわゆる「自分を乗せる」技法です。
アスリートでも一流選手はここが優れていますね。
特定の音楽や一連の動作(ルーティン)など、独自の方法を編み出しているアスリートも多いですね。
フロー/ゾーン
ほかの邪魔なものが目に入らず、時間がゆっくり流れているように感じられ、リラックスしつつも集中している、理想的な心理状態です。
自分の最高のパフォーマンスが発揮できる心理状態だと言われています。
イメージトレーニング
練習でうまくいくのに本番で失敗するだとか、大事な商談でふだんどおりに振る舞えないと悔しいですよね。
こういった「実力が発揮できない」のは、イメージトレーニングが不足していることが多いです。
コンセントレーション・フォーカス(集中力)
ちょっと失敗したときに、焦ってそのまま崩れて行くか、持ち返すことができるかと言った
「大事な場面での崩れの防止」に役立ちます。
アティテュード(姿勢)、フォーカルポイント(視線)など細かい技法があります。
ポジティブシンキング
さいきん目の敵にされることが多い「ポジティブシンキング」ですが、「何でもポジティブ」ということではありません。
プレッシャーや失敗といった一般的にはマイナスなできごとも、「解釈のしかた」によって、自分を「よい流れ」に持って行くことができます。
セルフトーク
「自己会話」「ひとりごと」のことです。
これが巧くなると、「メンタルのセルフコントロール」がとても上達するようです。
自分に投げかける質問が巧いと、サイキングアップもうまく行きます。
サイキアウト
スポーツ心理学では「対戦相手」を想定しているため、「相手に仕掛ける心理戦」も用意されています。
サイキアウトとは、対戦相手の心理状態を崩す手法のことです。
自分が絶好調であることを誇示したり、相手を威嚇することも含まれます。
子どものころ、よく野球の練習をしていて
なんてヤジを飛ばしていましたが、あんなカンジですね。
ビジネスではあまり使いたくない方法です。
セルフコンディショニング
行き当たりばったりで「たまたま落ち着いて対処できた」という偶然を狙うのではなく「心理的な準備」のことです。
これも普段の練習によって、イザという時にも意識的に落ち着くことができるようになる、という点が大事ですね。
まとめ:フリーランスもメンタルケアに時間をかける
ごくごく簡単な説明ではありますが、これらの項目があるということを知るだけでも、とても気づくことが多いのではないでしょうか。
まず基本に「目標設定」があり、そしてメンタルのベースには「リラクゼーション」があり、その上にテクニックが積み上げられていく様子が、よくわかりますね。
おまけ:豆腐メンタルだからこそメンタル管理を
フリーランスや起業家の人で「メンタルが豆腐」(=とても弱い)人って、あんがい多いものです。
ワシ自身も、あまりメンタルが強い人ではありません。
だからこそ、いろいろとメンタル管理方法について自分なりに調べて、試してきたのです。
メンタル管理についてだけではありません。
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