自分なりの答えを得るための質問力
しばらく冷めていた「読書熱」が、さいきんまたモリモリと湧いてきました。
ビジネス系の本に飽きたら、テーマを換えたりすると、読書そのものは継続できますね。
本に飽きたら本。
ってことですね。
質問は類型化できる
さいきん、同じ趣旨の発言を二カ所で目にしました。
ひとつは、ビートたけし氏の書籍「バカ論」。
そしてもうひとつは、ホリエモンこと堀江貴文氏の動画コンテンツです。
ワシがみつけた類似点とは
「一般から寄せられる質問の多くは類型化できる」
そして
「質問のしかたでその人の地頭(じあたま)がわかる」
ってことです。
ワシも講師としてセミナーを終える際、受講者のかたから質問を受け付けることがあります。
自主開催セミナーの場合には、活発に質問が飛び交うことが多いのですが、公共機関でのセミナーでは、質問が上がることが少ないです。
やっぱり
「こんなこと質問したら笑われるんじゃないか」
という想像をしちゃうからでしょうかね。
これって、誰かに質問するときだけではなく、自分自身で課題を解決するために必要な力です。
つまり「課題設定」、文字通り「何を課題とするのか決める力」が大事なのです。
必要なヒントを得るために必要な課題設定力
たとえば
こんなビジネスを考えているのですが、どう思いますか?
●●をやりたいと思うのですが、どうすればうまくいきますか?
という質問は、とてもお応えをするのが難しい質問です。
というのも、セミナーの最後の5分でいただく質問としては、ザックリしすぎていて、お応えをするのに情報があまりにも不足しているからです。
たとえば、地方でセミナーをした際に、こんな質問を受けたとします。
国道〇号線沿いでラーメン屋をやりたいと思っているのですが、うまくいくでしょうか?
ワシは国道〇号線がどんな国道なのかも知らないし、交通量や、利用者のデータも持っていません。
地理的特性、開業者の経歴や、どんなラーメンなのか、競合の状況は、駐車場は入りやすいか、話題になりやすいか、メニュー構成や価格設定など
「判断するための材料」は山ほどあります。
そのようなことをお伝えすると、質問者のかたはそういったデータについて「手短に」伝えようとしてくれるのですが、そもそも与えられた1~2分で「経営判断をするための情報」を伝達できるとは考えられません。
こちらとしても、できるだけ質問者のお役に立ちたいので、ヒントや「見解」、「どういった点に注意すればいいのか」という点を中心にお応えすることになりますが、お応えも「ザックリ感」が否めません。
でも中には、ピンポイントで「自分が得たい答え」が得られるような質問をしてくださる方もいらっしゃいます。
たとえば、実際にこんな質問をいただきました。
「市内で〇〇業に向けた翻訳サービスをしていますが、競合が多くて全国的に見ても最低価格ラインの価格競争になっています。価格競争を避けるためには、どんな手段があるでしょうか?」
この質問に対しては、講師としては「たとえばこんなことを工夫してみては」というお応えのしかたがあるわけで、質問者のかたもヒントを得やすいと思います。
これは「頭の良し悪し」だとかは関係ありません。
質の良い答えを得るには、どれだけ自分の課題を具体的に捉えているかが大事です。
これは、たとえば本を探す際にも言えることです。
話題のビジネス書を手当たり次第に読むよりも、自分の課題を明確にして、そのヒントが得られそうな本を読むと、「本から得られるもの」が増えます。
「この事業ってうまくいくのかな」
と漠然と課題を抱えている人は、先ほどの架空のラーメン屋さんのような「つかみどころのない質問」になってしまいがちです。
「今の課題は、価格競争からの脱出にある」
と課題を具体的に捉えていれば、先ほどの翻訳サービスの人のように、質問がピントを絞って具体的に尋ねることができますね。
漠然と課題を捉えていると、質問も漠然とします。
漠然とした質問には、漠然とした答えしか返すことができません。
具体的な質問には、「正解」をお応えすることはできないにせよ、具体的にお応えすることができます。
答えを探し求める前に「どんな答えを求めているのか」を明確にすることが大事です。
でないと「何を探しているのかわからない探し物」を続けることになってしまいますよ。
まず、やるべきことは「課題の明確化」です。
自分の課題に取り組むために、こんな「スモールビジネス向け勉強会」を活用するという手もありますよ。
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