個人事業主や中小企業が売上を上げるには
ときどきサービスが売れ出したりすることがあるのですが、長続きせず、すぐ元の売上にもどってしまいます。
売上を上げる方法として、どんなことをすればいいでしょうか?
この記事では、個人事業主や小さな会社に向けて「あとすこし売上アップする施策の基本的な考え方」についてお伝えします。
- 個人事業の「売上アップのチャンス」をみすみす棄てているタイミングとは
- せっかくの「売上アップのチャンス」を活かしきれない個人事業主が多い原因
- 個人事業主が着実に売上アップするために大事なこと
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。
このページの内容
個人事業主の売上アップのチャンス「キタ!」という瞬間
実は、多くの個人事業主は「目の前にある売上アップのチャンス」を見逃しています。
そのチャンスはどんなときかというと、ズバリ
つまり「すこしでも何かがうまくいったとき」なのです。
このタイミングって、純粋にうれしいですよね。
でも反面「ヤレヤレ、売れてくれた」だとか「やったー!」というように、ホッとするか、浮かれてしまうかして、気が緩む瞬間でもあります。
「追加的な売上アップ取り組み」が、おろそかになりやすいタイミングでもあるのです。
うまくいったときこそ、さらに「売上を上積みできるチャンス」なのですが、このチャンスを多くの個人事業主が、みすみす逃しているのです。
この法則がわかっている個人事業主は、「ちょっとした成功」を、上手に育て上げることができるんですね。
この法則がわかっていないと「ちょっとした成功」が、毎回「単発の花火」で終わってしまいます。
何かがうまくいったときに見逃しがちな「追加的な取り組み」とは何か。
について、この記事でお伝えしていきます。
個人事業主にとっての「売上アップ」は「最初の売上」よりもカンタン
独立開業して、売上がゼロの状態から最初の1万円をつくるのって、難しいです。
でも、いったん売上が立ち始めると、その「上積み」は、ある程度可能になります。
を作るのがイチバン難しく、
徐々に
のように、上積みができるようになります。
だけど、これがうまくできない起業家、個人事業主は、ある大事な法則を踏み外しているからです。
それは、大事な法則であるにもかかわらず、とても地味なために、多くの個人事業主や起業家は見逃している法則なのです。
個人事業主が「あとすこし」売上げを上積みできない理由とは?
一歩ずつ階段をのぼるように、売上げを増やしていく地道な法則。
- うまくいったことを繰り返す。
- うまくいかないことは、やり方を変えるか、やめる。
ということです。
なぜでしょう。
それは、「人は、いちどやってしまったことに飽きてしまう」からです。
個人事業主は、「うまくいった売上アップ施策」に、自分が先に飽きてはいけない
以前に、ある支援先の小売業さんで、これまでとは違うセールを実施したところ、これが当たりました。
コレに気を良くした経営者さん、どうしたと思いますか?
と、まったく違った企画を立ち上げたのです。
波に乗ったと感じた経営者は、
と考えたのです。
というスタッフからのアイデアは
という理由で経営者に一蹴されました。
でもよく考えてください。
多くの新しい企画は「不発」に終わります。
そのことはあなたも実際にビジネスをやったことがあれば、じゅうぶん知っているはずです。
そんな中で「この企画はお客さんにウケている」ってことが、すでに証明されているのです。
お客さんが「よい」と言っていることに対して、経営者が先に飽きてしまってはいけないのです。
あなたのヒット企画を、まだほとんどの人が知らない
「同じことを繰り返す」ことに対して、抵抗感を覚える個人事業主も多いです。
お客さんは「またか」と思うんじゃないの?
でも、前回「うまくいったこと」って、いったい何人のお客さんが知っているのでしょう。
ヒットしたってことは、同じことをやれば、前回来てくれたお客さんも
って、また来てくれるかもしれません。
まだまだ「あなたのヒット商品やヒット企画」を知らない人は、たくさんいるはずなのです。
「同じことをやっても人は集まらないだろう」
そのような理由で
「せっかくうまくいったことを一回限りで終えてしまって繰り返さない」という人は多いのです。
これは、みすみす「売上アップのチャンスを逃している」と言えますね。
うまくいかないことを繰り返してもうまくいかない
せっかくうまく行ったことを繰り返さないで、みんなはいったい何をしているのでしょうか?
多くの個人事業主は「うまくいっていないこと」を繰り返します。
実は、そう思っている自分自身が陥っていても、なかなか気づかないモノなのです。
「それではうまくいかない」ということが、すでに証明されたはずのことを、多くの個人事業主や起業家は奇跡を信じて繰り返してしまうものです。
と信じている個人事業主や起業家が多いのです。
「あきらめずにうまくいった事例」とは、けっして「うまくいかなかったことと同じことを繰り返した」のではありません。
「工夫や改変をしながら繰り返した」はずなのです。
何本書いても反響のないブログやメルマガ。
同じ様な内容を、同じような書き方、同じような送りかたで続けていませんか?
ほんとうにそれを続ければ、「いずれ」うまくいくのでしょうか?
「うまくいかない理由」を考えて、変えいかなくてはいけないのではありませんか?
まとめ:個人事業主が売上アップする施策の基本
あと少し売上をアップさせる基本。
それは、少しでもうまく行ったことを改良しながら繰り返すことです。
売上アップ施策を「画期的なアイデアで逆転ホームラン」という方法で実現しようとする人が多いです。
でも売上アップに効果がある現実的な手段は、地道な「積み上げ」です。
ありきたりで、「よく聞く方法」を地道に繰り返していくのです。
これが鉄則です。
とはいえ、いくら「ヒットした企画」であっても、同じことを繰り返していくと、徐々に人気は少なくなっていきます。
最初10だった反響が、5になり、2になり…という具合です。
だけど、実際にいろんなことに挑戦している人は、
- 「まったくうまくいかない取り組みのほうが多い」
- 「これまでかすりもしない企画ばかりだった」
ってことを知っています。
「うまくいっていたのに徐々にうまくいかなくなっていく」のを見届けるのって、たしかにテンションが上がらないかもしれません。
でもそのほうが、「全く新しい取り組み」よりも、効率がよいのです。
徐々に反響がすくなくなっていく取り組みよりも「新たな取り組み」のほうが、ワクワクするのはわかります。
それはワシも同じです。
もちろん、新たな取り組みも大事です。
でも、だからといって「うまくいった取り組み」を一度で終えてしまうのは
「売上をあと20%上積みできるチャンス」をみすみす逃しているのです。
いちどうまくいったことは「もうそろそろ反響がないな」と思うまで、繰り返したほうがよいのです。
すでにおわかりのように、この法則は「一度でも成功体験がある人」に有効です。
「まだいちどもうまくいったことがない」という個人事業主には、使えない法則です。
だからこそ、最初の「小さな成功体験」を、ぜひとも早くつかんでください。
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