自分にはビジネスのセンスがないと思っている人へ
ワシには「嫌いな考え方」があります。
それは「センスの有無」で片づけてしまう考え方です。
センスの有無で決まるのか?
たとえば、ワシは子どものころ、比較的運動が得意な子でした。
跳んだり走ったりは、得意だったんです。
でも球技は苦手でした。
「センスの問題だ」ってよく言われましたよ。
でも、今では違うと思います。
「運動のセンス」とされていたことの多くは「体の動かし方を知っているかどうか」だけの違いです。
それが自分の工夫で気がついた人と、まだ気がついていない人の違いです。
デザイン的な「センス」も同じ。
一流のデザイナーのクラスになれば、センスの差が大きくなってきます。
でも、一般的に言われているセンスとは
「デザインのセオリー」(こうすればこのように見えやすいというルールのようなモノ)
を知らないだけ、という場合が多いのです。
生まれながらに決まっているのか?
「あなたはセンスがないから」「私にはセンスがないから」とセンスを根拠にしたがる人に
「じゃセンスって何ですか?」
って尋ねてみてはいかがでしょう。
「生まれながらのモノ?」
まさかね。
そりゃ、太りすぎの人は運動は苦手でしょう。
体型や体質などによって、向き不向きもあるかと思います。
でも軽量の力士もいれば、低身長のバスケットボール選手もいますよね。
絵が上手に描けるかどうか、文章が上手に描けるかどうかが「生まれつき」決まっていると思えますか?
これは「苦手」というものと同じで「知らないだけ」なのです。
経営のほとんどは知識です
以前「デザインの90%は知識です」という発信をしたら、自称デザイナーの人からずいぶんと叩かれました。
だけど、この考えは今も変わっていません。
一般的に「センス」と呼ばれているモノは、時間をかけて吸収してきた知識の「無限の掛けあわせ」による「引き出し」なのです。
プロのデザイナーさんは、知識も経験も膨大にあるので、それらの「掛けあわせ」であるアイデアが、天文学的に増えるんですね。
これがセンスの正体です。
これは経営にも言えることだと感じています。
経営はセンスではありません。
世の中には天才的な経営者ももちろんいます。
だけど、天才ってのは稀な存在だからこそ、天才なのです。
会社の数だけ天才がいるとは考えられません。
それに、業績のよい会社の社長はみな天才なのだろうか?と考えると、そうでもなさそうです。
知ることを避けたい人、知られては困る人が「センス」を口にする
「この仕事はセンスがないと無理ですよ」
というような場合
- 「説明するのがメンドクサイ」
- 「そう簡単にマネされてたまるか」
- 「実は簡単にできてしまう」ことがバレると困る
こんなことが理由ではないでしょうか。
または「私はセンスないんでぅ~」というような場合は、単に
- 「努力するのがメンドクサイ」
- 「誰かに何とかしてほしい」
というだけの話だと思うんですよね。
そのひと「ならでは」の得意技だと思われているような
「滑らかにお話しができる」
「気配りができる」
「論理的に伝えることができる」
「図や仕組みを頭の中で組み立てることができる」
「アイデアがよく思いつく」
といったことも、知識的なことがベースになっていると感じます。
「やりかた」を知って、何度か繰り返せば、できるようになることが多いんですよ。
ワシが運営している、ひとりビジネス向けのオンライン勉強会「ワシ勉」では、課題図書があったりして、けっこう「勉強系」のお話しをします。
(勉強会なのだから当たり前ですね^^;)
もちろん、読むかどうかは会員さんの自由なのですが、「センスは知識がベースになっている」というワシの考えから、このようにしているのです。
経営の基礎を学ぶことで、ビジネスのセンスを身につけるオンライン勉強会、「ワシ勉」。
興味があったら、こちらのページをごらんくださいね。
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