ワシもあなたも、おそらく天才ではない。ではどうする?
毎月、楽しみにしている時間があります。
ネットショップコンサルタントの森よしあき先生との、オンライン会談の時間です。
彼とは、年齢も、起業したタイミングも、起業してからの経歴も、よく似ていますので、相談相手としてとても救われています。
今日の会談の中で、こんな話題が出てきました。
すでに自分が天才ではないことはわかっている。
では、どうするのか?
ってことです。
ここで出てきた結論は、多くの著名な経営者が述べていることと一致しました。
経営はアートとサイエンスでできている
先日のブログ記事で反響をいただいたのは
経営にはサイエンスとアートという、ふたつの側面があります。
という一文でした。
これはワシが発見したことではなく、多くの著名な経営者が述べていることです。
たとえば、ピカソから絵を習うことができたとしたら、ピカソのような絵が描けるようになり、同じような「歴史に残る画家」になることができるでしょうか?
たとえば、モーツァルトから作曲の極意を習うことができたとしたら、モーツァルトのような「歴史に残る音楽家」になることができるでしょうか?
100年間勉強しても、1000年練習を続けても手が届かない境地、「その人だからこそなしえること」「天性の才能」つまり天才性を指す部分を「アート」と呼びます。
一方で、マジメに勉強して、マジメに努力すれば、誰でもここまでは到達できるぞ、というラインがあります。
これがサイエンスです。
音楽や文学などでは「アート」が占める部分が多く、いくら努力を積み重ねても大成しない人が山ほどいますね。
サイエンスのよい点は「誰でもソコソコまでは行けること」
写真の技術で考えてみます。
芸術作品賞を受賞できるような写真を撮ることができる人は、「アート」が占める部分が大きいでしょう。
感性の問題で、努力によって手に入れられるものとは限らないのです。
だけど「有料写真素材サイトで売れる写真」を撮ることができる人となると、これは「サイエンス」が占める部分が大きくなります。
なぜかというと「どのような写真が素材として売れているのか」という資料に基づいて試行錯誤すれば「売れる写真」を撮ることができる可能性は高まります。
「ビジネス的にうまくいくこと」は、サイエンスが占める部分が大きいのです。
もし「自分は天才ではない」ことを自覚しているのであれば、アートを追い求めるよりも、サイエンスを追い求めたほうが近道なのです。
自分の天才性を信じられる人はアートを追い求めるべし。そうでないなら…。
コンサルタントのブログなどでも「わかる人にはわかる」といった、「感性で経営する」というニュアンスのアドバイスを見かけることがあります。
そのこと自体は否定しません。
だけどそれは、ピカソが「感性で描けばいいんだよ」と言っているのと同じで、一般のワシらのような凡才が
おお、そうか!やっぱり感性か!
やっぱり天才は言うことが違うな!
といって、マネしようとしているようなものです。
こういった人は、「自分の天才性を信じている人」なのだと思いますし、そういった人は、「アートな助言」のほうが響くのでしょう。
だけど、決して悲観的なわけではなく、客観的に「自分は天才ではない」と自認している人は、何を拠り所にすればいいのか。
そのことについて、続きをメルマガでお伝えしたいと思います。
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