「量か質か」の問題に決着をつけよう
自分の動画の参考にするために、多くのユーチューバーの動画を見ています。
さきほどワシの最初の動画の投稿日を見たところ、2013年の12月でした。
恥ずかしくて見れたものではありませんが(笑

2013年12月に投稿した最初の動画。消してやる!笑
このページの内容
「質はともかく大量の情報で埋め尽くせ」説
ワシが初めて動画を投稿した2013年ころに比べると、Youtubeで成果を出すための方法もだいぶ変化しているようです。
まず、数年前は本数重視でした。
同じような内容でもよいので、とにかくたくさん動画を投稿すること。
これによって、検索対策とするのです。
つまり、動画の質は関係なく、大量の動画をアップすることによって「検索結果」を占領してしまおう、という考え方ですね。
この考え方は、今も一部有効です。
実際、あるキーワードで検索すると、特定のひとの動画で検索結果が埋め尽くされることがあります。
これは、「大量動画」がいまの有効である証拠ですね。
一般的に、検索対策(SEO)は、大雑把に言ってしまえばこの方法です。
「検索結果に出てきたもの勝ち」という考え方なので、検索結果によい効果が期待できるのであれば、情報の質は二の次、という考え方ですね。
「質の悪いモノを大量に垂れ流すよりも少数の良質な情報を」説
上記の時代からも「量より質」という考え方はありました。
読者さんやお客さんの立場から言えば、こちらのほうがまっとうですね。
お客さんは、質の悪い情報を大量に見せられるよりも、少数でも質のよい情報を見たいわけですから。
ユーチューバーの登場によって、素人が作る動画であっても面白さや「ためになる」ことが重要視されるようになりました。
また一般の「非プロ」の人たちの撮影技術や編集技術もアップしました。
でもね。
ここでいくつか疑問が出てくるんですよ。
- じゃ、質のよい情報って何だ?「それが質の良い情報である」ことはどうすればわかる?
- どうすれば質の良い情報を出すことができるのか?
これは、すぐに答えが出せるような課題ではありません。
なぜなら「どの視点から見るか」によって「質の良し悪し」は変わるからです。
「量と質」を考える際の「質とは何か」が問題
どんな商品でも、「誰にとってもよい質」というものは、ありえません。
人によって、判断の基準が違うからです。
ある人は、コストパフォーマンス。
ある人は、デザイン性。
ある人は、軽さ。
ある人は、わかりやすさ。
ある人は、ステイタス。
ね、違うでしょう。
最高級車が誰にとってもよい品質なのか?
ヨーロッパの都市の狭い街並みをチョコマカと走り回るには、小さくキビキビと取り回しができる車が「よい車」かもしれませんね。
これと同じです。
情報でも「質のよいモノを」というスローガンは、当然の話なのです。
問題は「どのような情報が、お客さんにとって質がよいモノなのか」ということなのですよ。
これは、コンサルタントであってもすぐに答えが出せるような問いかけではありません。
先に挙げたように「どんな人を対象にしているのか」によって、答えが変わってくるからです。
では、「自分が対象としている人はどのような情報を求めているのか」という疑問は、どうすればわかるのか。
それが「いろいろと試しに出してみる」ことです。
その反応によってのみ「自分が対象としている人が求めている情報かどうか」がわかるのです。
つまり
「いろいろと出してみなきゃ、それが質がよいのかどうかがわからないじゃないか」
ってことです。
最終結論「量を重ねないと質を上げられない」説
質のよい情報を発信するためには、その人の「情報発信力」という技量を高める必要があります。
「どんな情報がお客さんにとって良い情報なのか」を見極め、お客さんにフィットする情報を収集/編集して、多くの対象者にわかりやすく伝える技術です。
では、どうすればこのような技量を高めることができるのか。
それは「量」しかありません。
「技量を高める」という意味では、スポーツでも、特殊技能でも、芸事でも、同じなのです。
つまり練習量です。
メーカーでも、販売にこぎつける完成品を開発するために「ボツの試作品」をたくさん作るわけでしょう?
質は大事だけど、量を重ねないと質を上げることはできない。
だから先だって大切なモノは量。
ということです。
「人知れず練習してうまくなったら披露すればよいではないか」説
そこで、多くの人が選択してしまうのがコレです。
ひとりで練習したり、環境を整えて、うまくできるようになったら披露しよう
という考え。
ところがこれは巧くいきません。
かの「徒然草」で、吉田兼好先生もこう書いています。
人知れず練習して上手くなってから披露したら、たいそうカッコイイいいだろう。
そう考える人はたったひとつの芸も身に付けることはできない。まったく不完全なころから、上手な人の中に交じって、けなされ笑われならがも平然と稽古する人が、天性の才能は無くても、最終的には名人の境地に到る。
人に認められて、名人の名を得るのである。
ここで徒然草を借りてお伝えしたいのは
人の目に晒さないと、技量は伸びない。
ってことです。
スポーツでも、ヘッポコなころから校内の選手選抜の試合に出るでしょう?地域の選手権に出るでしょう?
習字でも、ヘタクソな頃から、学校内に貼り出されるでしょう?
楽器でも、演奏会に出るでしょう?
「誰かに見られる」ことによって磨かれるんです。
「人前で大量の恥をかきながら質を上げる」説
結論としてはコレです。
量は、質を上げるために重ねるのだ。
ってこと。
いきなり最初から質の高い発信はできません。
有名ユーチューバーの最初の頃の動画を見てください。
たくさんたくさん重ねて、質の高いものを発信できるようになるんですね。
「量と質」
については、ここで決着がつきましたが、ここでもう一つの概念を追加します。
「量と質」にならぶもう一つの命題とは
それが「速さ」です。
「質を高めるために量を重ねる」ってことはわかりました。
ところが、みんな「地道な練習」を耐えることができません。
そこで多くの人が脱落していくわけです。
そんな中で、早く上達する人の特徴は「対象にハマっている」ことです。
時間を忘れて没頭している人が、早く上達するわけです。
「量が質を作る」ということは「単位時間当たりの量」が多い人ほど、はやく質を上げることができる、ってことです。
「スピード」ってことです。
とにかくすぐやる、たくさんやる。
質は大事だけど、質を作り上げているのは量。
早く質を上げたいのなら、早く量を重ねる。
ってことですね。
ここまで長々と書いてきましたが。
「量か質か」なんて議論するヒマがあったらとっととやれ。
ってことですな笑
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