起業で失敗する4つの自己流と3つの対策
「起業で成功するためには、失敗する可能性が高いことをしないこと」
という、なかば冗談のような名言があります。
この記事では、「起業で失敗するパターン」についてお伝えします。
- 起業で失敗する人にはどんな特徴があるのか?
- なぜ人は「起業で失敗しないルール」を無視してしまうのか?
- 起業で失敗しないためには、どんなことに気をつければいいのか?
- スモールビジネス専門のコンサルタント
- 自治体や商工会議所での創業セミナー/経営相談員
- 起業家、個人事業主、中小企業の相談件数が220件以上
- 1年で売上を2倍にするなど成果実績
スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師の委託も受けていますので、あるていど安心していただけるかと思います。
うまく行った企業だけではなく、起業で失敗したケースも多く見ています。
このページの内容
起業が失敗する理由、遠回りの理由は「自己流」にある
ひとり起業が失敗する原因には、災害などの「起業家本人ではどうしようもないケース」もあります。
だけど「やり方によってはうまく行ったのに」と思えるような、ひとり起業の失敗が多いのも確かです。
ひとり起業で失敗したケースの多くは
起業について学ばずに、または学んだことを無視して、自己流でやってしまう。
ことです。
学んだとおりにやっているつもりでも「自己流」でやってしまう人が多い
学んだことをやっているはずのに売れない。
いろんなセミナーに出て、本も読んで、情報はじゅうぶん知っているはずなのです。
なのに、
学んだとおりにやらずに「自分がやりたいように」やってしまう。
せっかく得た知識を、自分の都合のよいように、カスタマイズしてしまう。
これがうまくいかない原因の正体です。
「カスタマイズしてはいけない」のではありません。
最初からカスタマイズしてしまうと、うまくいかないときに
「うまくいかない原因はどこにあるのか」
がわかりにくくなってしまうのです。
そして多くの人は自分の都合のよいようにカスタマイズしていたにもかかわらず、
と、カスタマイズしたことが原因だったと考えることは無く、「本なんか読んでも役立たない」と考えてしまうのです。
すでに起業が失敗しているのに、多くの人はそのまま続ける。
「自己流」で活動した結果が、いまの「売れていない」という状態なのです。
「結果が出ていない」のではありません。
1年も活動しているのであれば、すでに結果は出ているのです。
「そのやりかたでは売れない」という結果が。
「そのやり方ではうまくいかない」という結果が出ているにもかかわらず「がんばればうまくいく」と信じて、今日も「うまくいかないやり方」を必死に続ける人がたくさんいるのです。
起業で失敗する「4つの自己流」
- 面倒なことはやりたくない。やりたいことをやればいい。
- 好きなテーマでブログを書けばいい。私と感性の似た人が集まってくるはずだ。
- 思うまま感性でブログを書けばいい。私の「人となり」が伝わるはずだ。
- やり方は自由でいい。だってそれが「私らしい」のだから。
そのような「自己流」で活動した結果が、いまの「売れていない」という状態なのです。
もちろん、上記のようなやり方でうまく行っている人も多いように見えます。
でも、表面上のこと、本人たちが言っていることだけでを聴くのではなくて、実際に彼らがやっていること、「本当は何を考えているのか」まで考えてほしいのです。
起業で失敗しないために「まずは型どおりにやってみる」
ワシもここ数ヶ月、ブログでいろんな書き方を試しています。
この記事も、数か月前に書いた記事を、大幅にリライトしたものです。
ワシの発信メディアを追いかけてくださっている人は、気づいているかもしれませんね。
もちろん「成果が出たか、出ないか」はチェックしています。
そして「型どおり」のほうが、成果が出ることは、すでに実感しているのです。
「型どおり」というのは「無個性」という意味ではありませんよ。
ヒット映画の多くは「ヒットする型」に沿って作られていることが多いのですが、一本一本の映画が「無個性だ」と思う人は少ないでしょう。
型はあくまで型であって、その型にはめ込むコンテンツで個性を発揮すればいいのです。
失敗しない起業にするための「4つの自己流」に対する処方箋
「失敗する起業の4つの自己流」にハマっていませんか?
もしハマっているのだとしたら、以下に「失敗しない起業にするための4つの処方箋」を、下記に記しておきますね。
ぜひ、手帳やメモに写しとって、日ごろから注意してください。
原則としては「型どおりにやってみる」です。
処方箋1)面倒なことの中にヒントが隠れている
雑用は人に任せてもOKですが、肝心なぶぶんを面倒くさがっていてはいけません。
肝心な部分とは「分析とフィードバック」です。
- 一本の記事を書くにもリサーチする。
- 成果が出ているのかどうか検証する
- 成果が出なかった理由を考え、調べ、毎日のように改善する
4つの処方箋のうち、これを実践するだけでも効果があらわれ始めます。
なぜかというと、分析とフィードバックをくり返せば、ほかの3つの処方箋にも、みずから気づくからです。
処方箋2)自分の好きなテーマでなく「人が興味を持っているテーマ」を意識する
「自分が好きなことで」という点にこだわるのは、最大の問題点です。
「自分が好きなこと」でうまくいくのは、他の多くの人もすでに興味を持っている場合だけです。
- 自分が好きなテーマを、みんなが好きだとは限らない。
- 自分がテーマとしたい分野にどれだけの人気があるのかリサーチする
- 自分の興味ではなく「人の興味」にフォーカスする
処方箋3)「思うまま」ではなく「作法にのっとって」発信する。
ビジネスで運営しているはずのブログなのに、記事の内容がポエムやエッセイになっている人が多いです。
売ることが目的であれば、「思うがまま」「つれづれ」に書き散らすのをやめ、売る目的に沿った書きかたをしましょう。
- 基本的な「わかりやすい文章の書きかた」をまなぶ。
- セールスライティングの手法を活用する。
- 全体の文章の構成を「型どおり」にしてみる。
多くの人は「失敗しない起業のマニュアル」を知っていながら無視している
多くの人は、「失敗しないためにはどうすればいいのか」を知識としてはわかっていながら「自分の思うようにやりたい」という理由から、あえてそれを無視している。
ワシはそう捉えています。
「失敗しない起業のマニュアル」はすでに知識として世の中に存在しています。
だけど、多くの人は
「私らしくない」
「自分のやり方で成功したい」
という、きわめて「自分勝手な理由」で、「売れるマニュアル」を無視しています。
そして、自分オリジナルの「売れるマニュアル」を、ゼロから作ろうという、とほうもないチャレンジをしているのです。
多くの人たちが失敗を重ねながら作り上げた「知恵の結晶」を利用しないのです。
「自分には自分のやり方がある」という理由で。
書き方、発信のしかたで売れかたは変えられます。
起業で失敗しないためには「ビジネスモデルの選択」と「売りかた」で決まります。
今の時代は、パソコン1台の「オンラインビジネス」でも起業することができます。
でも、ここまで述べたような「やればうまくいく」というわけではありません。
「やり方」という「型」があるのです。
その型については、こちらの記事で解説しています。
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