稼ぐメルマガの作り方【メルマガを収益化するコツ】
稼ぐメルマガを作るためには、いくつかのコツがあります。
- 稼ぐツールとしてのメルマガのメリット
- 稼ぐメルマガを作る手順
- 稼ぐメルマガに育てるためのコツ
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師も務めています。
メルマガとは
最近よく聞く「メールマーケティング」とどう違いますか?
メルマガとは、メールマガジンの略称です。
電子メールによる定期的な配信物のことを指します。
主に、お客さん向けのお知らせだとか、販売目的のDMのために活用されています。
稼ぐ手段としてのメルマガの特徴
- 一般的に、メルマガは配信者が読者を集めて、読者に対して定期的にメールを送信する形で情報を提供する。
- 自社の情報発信や商品・サービスの宣伝や販売として活用される。
- SNSなどの情報発信手段が普及した現在でも、メルマガは一定の需要があり、効果的なマーケティング手段として使われ続けている。
メールマガジンとメールマーケティングとのちがい
メルマガはメールマーケティングの手法の1つです。
メールマーケティングは、Eメールを使って売っていく手法全般を指します。
その中でもメルマガは、定期的に送信するニュースレターやマガジンの形式で、特定のテーマや分野に特化した情報提供を行い、読者の興味を引いて商品やサービスの販売促進を図る手法です。
SNSが発達した今でもメルマガに人気がある理由
「メルマガはオワコン」と言われながらもなかなか廃れない理由は、メルマガならではのメリットがあるからです。
配信者にとってのメルマガのメリット
見込み客に直接情報を届けられる
SNS広告などでは、見込み客に広告を発見してもらう必要があり、ここに大きな関門があります。
メルマガは原則として読者さんが自ら「読みたい」という意思をもって登録してくれている媒体であるため、とても質のいい見込み客にダイレクトに情報を届けられる点が大きなメリットです。
圧倒的にコスパがいい
メルマガと同じ内容を郵送のDMで配信するとしたら大きなコストがかかります。
SNS広告なども「一人の見込み客の目に触れるためのコスト」がメルマガに比べるとはるかに高額です。
メルマガの場合も決してコストはゼロではありませんが、「ひとりあたりの情報を届けるコスト」はアナログ媒体や他のネット広告に比べると安い点が特徴です。
見込み客と長期的な関係を築ける
メルマガは、読者が自ら「読みたい」という意思をもって登録する媒体です。
また、メルマガの内容を気に入っていただければ、長期にわたって読み続けてもらうことができます。
そのため配信者と読者との間で長期的な関係を構築することができます。
継続的な情報提供によって、見込み客との長期的な信頼関係を築き、長い期間をかけて説得して購入してもらうことも可能になります。
とくにスモールビジネスにとっては「少ないコストで、質のいいお客さんと長期的な関係を作ることができる」という大きなメリットがある点が、メルマガの特徴です。
読者にとってのメルマガのメリット
配信側だけにメリットがあっても、メルマガを読んでくれる人はあらわれません。
お気に入りの情報が勝手に届く
読者の人にとって「自分に役立つ情報をさがす手間」はたいへんなものです。
メルマガの場合は、いったん登録してしまえば後は何もしなくても勝手に情報が届くので、読者としては「毎回情報をさがす手間」がなく、とてもラクです。
ラクに役立つ情報が手に入る。
これが読者の人にとって「お気に入りのメルマガを読み続ける動機」になります。
いつもの配信者であることの安心感
毎回あらたな情報をさがしていると、そのたびに読者は「発信者の信頼性」をチェックする必要があります。
メルマガは「同じ人」「同じ配信者」からくりかえし届くため、毎回「配信者はどんな人か」をチェックする必要がありません。
これが安心感につながります。
読者さんが「安心して読める」ということは、配信者側から見ると「安心してもらえる存在として認めてもらえる」ということになります。
稼ぐメルマガを作る手順
ではここから、具体的な「稼ぐメルマガを作るための手順」について見ていきましょう。
メルマガ企画を立てる
まずは「どんなメルマガを作るのか」を明確にします。
具体的には、以下のような項目を決めることです。
メルマガのターゲット読者
どんな人に向けて情報を届けるのか、その相手を決めます。
場合によっては、ビジネスのお客さんの中のさらに一部、という絞り込みをしてもいいかもしれません。
メルマガの基本的なコンテンツ
ターゲット読者に対してどんな情報を届けるのかを明確にします。
基本的なコンテンツを考える時には
ターゲットのメルマガ読者がそのメルマガを読むメリットは何か?
を考えてください。
「どんな情報を届ければ読者の方の役に立つのか」は、実際に配信しながらさぐっていくことになります。
メルマガ配信による経営的な「狙い」とその指標
ただ単に「メルマガをやりたいからはじめる」という人は少なく、何らかの狙いや目的があってメルマガをはじめるはずです。
具体的に「どんな目標を達成するためにメルマガを運用するのか」を、定量的に(数値で)目標を書き出すことをオススメします。
- 20XX年X月までにメルマガ経由での売上が毎月〇〇円以上。
- 20XX年X月までにメルマガ読者〇〇人以上。
メルマガのタイトル
メルマガのタイトルは、できるだけ以下のような点が「ひと目で」わかるように工夫したいです。
- どんな人のためのメルマガかがわかる。
- そのメルマガを読むメリットがわかる。
ちなみに、ワシのメルマガのタイトルは「小さなビジネスの売上を2倍にする無料メルマガ」といいます。
メルマガ配信ツールをえらぶ
メルマガ配信ツールは、日本では「メルマガスタンド」とも呼ばれています。
メルマガを配信するための手段はいくつかありますが、このブログ記事の読者さんには「メルマガ配信サービス」の利用がオススメです。
ググるとメルマガスタンドを比較した記事なども出てきますので、参考になると思います。
メルマガ配信ツールを選ぶポイント
メルマガ配信ツールを選ぶときのポイントをいくつかお伝えしておきます。
- 機能が充実していること。読者リストの管理やステップメール、複数シナリオなど、最初は不要だと思ってもあとから「あの機能があったらな」と思うことも多いものです。
- 料金設定。読者数や配信数などによってプランや料金設定が分かれていることが多いです。配信回数が多くなると料金が増えるサービスもありますので注意が必要です。
- 使い勝手。お試し期間やお試しプランがあれば実際に使ってみて、自分にとって使いやすそうなツールを選んだ方が長続きしやすいです。
ワシ先生としては、「稼ぐメルマガ」をつくりたいのなら、有料のサービスをオススメします。
それは、メルマガへの「広告掲載」で売上を上げているからです。
つまり、無料のメルマガ配信ツールを利用すると、あなたのメルマガに、見ず知らずの業者の広告が「勝手に」差し挟まれることになります。
そうなのです。自分の商品や自分のサービスをメルマガで売りたいのなら、「自分のサービスを売るための広告宣伝費」だと割り切って、有料サービスを選択することをオススメします。
配信コンテンツの作成
メルマガで配信する記事(コンテンツ)の初回の数回分を書き上げます。
最初は、メルマガの案内や自己紹介など「メルマガとあなたのことを知ってもらうための記事」を書くといいですね。
メルマガ読者を集める
「読んでくれる人」がいなければメルマガは意味がありません。
「稼ぐメルマガをつくる」にあたって、この「読者集め」がいちばん苦労する点です。
メルマガ読者を集める手段について、以下にまとめておきます。
SNS
近日中に配信するメール内容を告知して、メルマガ読者登録をオススメします。
ブログSEO
ターゲットが興味がありそうなテーマでブログ記事の露出を高め、ブログを読んでくれた人にメルマガへの読者登録をオススメします。
SNS広告
SNSにもブログにも発信力や拡散力を持っていない人は、お金で解決する方法もあります。
ただ、当たり前の話ですが広告でメルマガ読者を集めるには「新規メルマガ読者一人当たりの獲得コスト」(CPA)が発声しますので覚悟してくださいね。
読者を増やしたいからといって、知り合いや名刺交換した人のメールアドレスを勝手に追加することは、やめたほうがいいです。
メルマガの配信と分析
集めたメルマガ読者に対して、メルマガの配信をします。
当たり前の話ですが、メルマガを配信をはじめて最初から売れるなんてことは、まずありえません。
ここからは「どんなメルマガに関心があって、どんなサービスなら売れるのか」を、ねばり強く分析しながらメルマガ配信をくり返す作業になります。
稼ぐメルマガに育てる
ここまでの話題は「販売目的のメルマガの作り方」であって「稼ぐメルマガ」の作り方ではありませんね。
ではここから「稼ぐためのポイント」について触れていきましょう。
読者が集まるブログのコンテンツをつくる
いくらよいコンテンツを発信して、よいサービスを提供していても、読者が少なければ販売数も販売額も増えません。
読者を増やす努力と同時に、読者が自然に増える努力、読者が離脱しない努力も必要です。
ターゲットに役立つ情報の提供
メルマガのメリットは「読者さんの属性を絞り込める点」です。
特定の「困りごと」を抱えた人たちの集まりだと捉えることができます。
特定の困りごとを抱えた人たちの集まりなのですから、彼らの困りごとを解消してあげるような情報をメルマガで届けてあげることが何より大事です。
この「役立つ情報を継続して届けること」が稼ぐメルマガを作り上げていく上でもっとも大事な点だと言えます。
ターゲット以外の読者を集めない
読者数が欲しいばかりに、自分のサービスの対象外である知人などをメルマガに誘わないようにします。
また、ターゲット以外の人たちにメリットがあるようなアピールも避けるようにしましょう。
ターゲット以外の読者が増えると、その人たちへの配慮が必要になり、結果としてメルマガのコンセプトが崩れることになります。
メルマガ送信の頻度の調整
あまりひんぱんにメルマガを届けても、お客さんはうっとおしいかもしれませんし、あまりに稀な配信では、お客さんとの距離感を縮めることはできません。
一概には言えません。
この場合もたとえば「テレビのモーニングショーで毎朝占いコンテンツがあるな」ってことがヒントになります。
事業コンセプトや商品との一貫性
「稼ぐメルマガ」をつくりたいわけですから、「売りたいモノやサービス」と「メルマガのテーマ」が一致していることは大事です。
たとえば、化粧品を販売する会社なのに、社長が自分の趣味である自動車のことばかりをメルマガで配信していたら「メルマガから販売する」ことは難しくなり、結果として「稼ぐメルマガ」をつくることはできません。
メルマガコンセプトの一貫性
原則として、メルマガのコンセプトはそのメルマガを運用する以上は変更しません。
ただ、お客さんの要望に合わせてすこしずつ「ずらす」ことはできます。
継続的なコンテンツの提供
当たり前の話ですが「稼ぐメルマガ」は、運用を継続して初めて育て上げることができます。
継続が途絶えてしまう原因はいくつかあります。
メルマガが継続できない原因
- 配信するネタ(話題)が尽きてしまう
- メルマガを書く時間がない
- 反応がないのでモチベーションが上がらない
とくにメルマガでは「コツコツ」が大事です。
以下に「ネタ切れ対策」や「継続できない場合の対処」についての記事がありますので、参考にしてみてください。
稼ぐメルマガの配信内容
メルマガは、内容がほとんど同じでも「書き方」で成果がおおきく違ってきます。
メールタイトルの工夫
メールのタイトルは、受け取った人が開封するかどうかを決める重要な要素です。
質の高いコンテンツを提供しても、タイトルが興味を引かなければ開封されずにスルーされてしまいます。
タイトルに工夫を凝らし、受け取った人が開封したくなるような工夫をすることが大切です。
簡潔で読みやすい文章
本文は、簡潔で分かりやすく書くことが大切です。
1本のメルマガ記事が長くなりすぎないように注意して、受け取った人が一目で内容を理解できるように、箇条書きや見出しを使って整理すると効果的です。
オトク感があるコンテンツ
読者が「このメルマガ記事を読んでよかった」と思えるオトク感があることが、メチャクチャだいじです。
「読んでよかった」と思ってもらうことができなければ、次のメルマガを読んでもらえる可能性がグンと低くなってしまいます。
毎回のように「読んでよかった」と感じてもらえる記事を書くことはたいへんですが、これを繰り返すことが「稼ぐメルマガ」につながります。
役立つ情報と販売したいサービスの自然な連携
稼ぐメルマガにするためには、何らかの商品やサービスを売らなくてはいけません。
稼ぐメルマガでは、読者の方に「役立つ情報」を届けながら、あなたの商品やサービスを紹介して販売しなくてはいけないのです。
「1週間でメルマガ立ち上げる実践講座」
なんて販売したら、申し込んでくれる人が多そうですね。
このように、メルマガで提供している「役立つ情報」と「売りたい商品やサービス」が連携している点が大事なのです。
この「役立つ情報」と「販売したいサービスや商品」とが連携した文章が書けるかどうかが「稼ぐメルマガ」の大きなポイントになります。
行動の促し
おおくの売れないメルマガの特徴は、「メルマガ記事の最後に何の行動も促していない点」です。
「稼ぐため」ですよね。
稼ぐためには、お客さんが商品を買ってくれたり、サービスを申し込んでくれたり、イベントに参加してくれなくては売上がつくれないはずです。
なのに、その「買う」「申し込む」「参加する」という行動をオススメせずに、稼げるわけがないじゃないですか!
ひょっとして、魅力的なサービスを紹介すれば、お客さんはこちらがオススメしなくても「勝手に申し込んでくれる」と思っていませんか?
それだと、多くの売上を逃します。
稼ぐためには、直接的に、「こうしてください」とお伝えすることが大事です。
これを営業マンの世界では「クロージング」と言いますし、メルマガではCTA(コール・トゥ・アクション)といいます。
「今すぐこちらからお申込みいただけます」
といった「具体的なアクションを促す」ことを、忘れないようにしましょう。
まとめ:稼ぐメルマガを作るために
稼ぐメルマガを作るための条件は、カンタンに言えばたった3つです。
- あなたのサービスに関心がある人を集める
- 関心がある人にあなたのサービスをオススメする
- お客さんの関心をさぐりながら改善をくりかえす
ところがこの「関心がある人を集める」のも「オススメして買ってもらう」のも、最初からそう簡単にはいきません。
そこで「試行錯誤」が必要になるのですが、多くの人がこの試行錯誤の段階で挫折します。
この記事で紹介したのは「稼げるメルマガを作るための下準備」までです。
あとは読者さんの反応を分析しながら、地道な試行錯誤を繰り返すことができるかどうかがカギになります。
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これを機会に是非読んでみてください。
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