失敗しない起業のしかた【失敗する5つの理由と失敗しない4つのポイント】
私が起業で失敗しないためには何が大事なのでしょうか。
起業が失敗する理由は、分析すればいろんな要因が出てきますが、究極的にはたったひとつです。
ただ、その「起業が失敗するたった一つの原因」の裏側には、さらにその「原因の原因」が隠れています。
この「起業が失敗するパターン」を分析していくことによって「失敗しない起業の秘訣」が見えてきます。
- 起業が失敗するたった一つの原因
- 起業の失敗を引き起こす「ダメな考えかた」
- 起業で失敗しないためのメンタルの保ちかた
- 失敗しない起業をするための注意点
- スモールビジネス専門のコンサルタント
- 自治体や商工会議所での創業セミナー/経営相談員
- 起業家、個人事業主、中小企業の相談件数が220件以上
- 1年で売上を2倍にするなど成果実績
スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師も務めています。
このページの内容
起業が失敗する原因のほとんどは「売れないこと」
「起業で失敗しないためには、何が必要なのか」
これは創業セミナーでも、じつによく聞く質問です。
起業が失敗するとき、実際にはさまざまな原因がありますが、大雑把に言ってしまうと
起業で失敗する原因のほとんどは「売れないから」だと言えます。
起業が失敗する6つの原因
市場、ニーズを調査していない
そのように考えて起業するわけですが、その商品やサービスは、本当に「多くの人が欲しい商品」でしょうか?
「みんなが欲しい商品」ではなくて「自分が売りたい商品」を売ってしまう。
- 自分がやりたいからこの事業をやる
- 自分が好きだからきっと好きな人がいるはず
- いいものだからわかってほしい
- 世の中の役に立つことだから広めていきたい
このように自分の感覚を信じ込みすぎると、「誰も欲しくないものを売ってしまう可能性があるので、注意が必要です。
商品、価格が魅力的でない
起業が失敗するパターンの「その2」は、「どこでも買える、他と違いがない商品を売ってしまうこと」です。
どこで買ってもまったく同じモノであれば「安いほう」だとか「便利なほう」を選びませんか?
こういった状況のことを「コモディティ」と言います。
差別化ができていない商品を売ってしまうと、価格競争になる、安くないと売れない状態になってしまいやすいのです。
- どこで買っても同じモノを売っていると、価格競争に陥りやすい。
- 他との違いの有無よりも「他との違いがわからない」ことが問題。
売り方が適切でない、販売活動がじゅうぶんでない
小さなビジネスは、どうしても「販売力が弱い」です。
知名度も低いし、広告費をたくさん使えるわけでもありません。
ブログやネットショップを立ち上げさえすればお客さんが来るわけでもありません。
今の時代、個人が発信力を身につけるには、ネットを活用するしかありません。
- 商品やサービスよりも先に「自分」を売って行かないと知名度はアップしない。
- 「信用できる理由」を発信していく。
- 「何をしている人なのか」を具体的に発信していく。
- 「私から買ったときのあなたのメリット」を発信していく。
こういったご相談もよく受けます。
競合の調査をしていない
その考え方は、危険です。
「競合が何をしているのかは関係がない」という考えはあなたの考えであって、あなたのお客さんも同じように捉えているとは限らないからです。
- 競合がやっている「よい取り組み」は積極的に取り入れる。
- 競合の強みと自分の強みが被らないように工夫する。
ムダな競争を避けるためにも、競合の研究はしたほうがいいですね。
無計画に進める
明確なビジネスプランを立てずに起業してしま人は、想像以上に多いです。
ある意味「行き当たりばったり」で起業してしまうのです。
計画がないとそのつど「何をするべきか」を考えながら進めるため、活動に一貫性がなくなり、いわゆる「事業やコンセプトのブレ」が起きやすくなります。
経営者メンタルが備わっていない
ひとりでビジネスをしている人にとって「メンタルの安定」は事業の成否を左右するほどの大きな要素です。
- 会社員時代のメンタルを引きずっている
- 批判精神は旺盛だけど自分は行動しない
- 少しやって成果が出ないとすぐあきらめる
「メンタルが弱い」だけではなくて「気持ちの持ちよう」という意味を含めて、「起業が失敗する原因」を作っていることが多いです。
会社員時代のメンタルを引きずっている
経営する立場になると「自分がやるべきことは自分が決める」必要があります。
先輩社員が仕事を教えてくれるわけでもありません。
- 誰もやりかたを教えてくれないからやらない。
- 誰もやるべきことを指示してくれないから何をしていいのかわからない。
そんなことを言っていたら、仕事は一歩も前に進みません。
批判精神は旺盛だけど自分は行動しない
年配以上の男性に傾向があるのが「評論家になってしまって自分は行動を起こさない」というパターンです。
とくに小さなビジネスでは「経営者が動いてナンボ」という側面があります。
「動く」というのは、具体的にあちこち移動する意味だけではなく、「手を打つ」「実行する」ということです。
動かない経営者とは、腕組みをして人を批判してばかりで、自分は何もしていない人です。
少しやって成果が出ないとすぐあきらめる
「評論家タイプ」の人に限って、何かを実行する際にも、1回やってうまくいかなかっただけで「やっぱりこれではダメだ」と、すぐに評論家に戻ってしまうものです。
スポーツや習い事と同じように、事業でも「試行錯誤」は不可欠です。
やってみたことがダメでもメンタルが折れずに工夫と挑戦を続けられることが、成功するための何よりの条件です。
ただ、「やみくも」にがんばるのではなくて、振り返り、改善、工夫を重ねてくり返せるメンタルが大事ですね。
「経営者のメンタル管理」については、こちらの記事で詳しくご覧いただけます。
失敗しない起業のための注意点
ここまで「起業で失敗する要因」を分析してきました。
起業で失敗しないためには、総合の点数が大事ってことがわかります。
品質が高いだけでも、SNSの活用が巧いだけでも、長期的に事業を安定させるのは難しいです。
- 世の中に求められていること。
- 魅力的な商品、サービスであること。
- 「売ること」に力を入れること。
- 競合は何なのかを知ること。
- 失敗しても心折れずに工夫して何度もくりかえせること。
起業で失敗しないためには、これらを「最低でも合格点」でクリアする必要があるということですね。
失敗しない起業のためにやるべきこと
失敗しない起業をするためには「失敗する原因」を潰していくことです。
リサーチする
ほとんどの人が「調査不足」のまま、思い込みや熱意だけで起業して失敗します。
- その商品は本当に求められているのか。買う人はいるのか。
- 強力なライバルはいないのか。ライバルと直接対決を避けるにはどうすればいいのか。
- どんなやり方が向いているのか。
こういったことを事前に調査し、対策を考えたうえで起業するだけでも、失敗のリスクをかなり抑えることができます。
事業計画を立ててつねに見直す
計画は「地図」のようなものです。
「計画があれば必ず大丈夫」というわけではありませんが、「ブレ」だとか「ムダな活動」が少なくなるのは間違いありません。
計画を立てても「計画通りに進む」ことは少ないため、常に計画を見直しながら進めることが大事です。
日常的に事業を改善する
どれだけ調査や準備をしても、起業が一発でうまくいくことはほとんどありません。
「うまくいかないのが当たり前」なのです。
うまくいかなかったときに、商品やターゲットをずらすなどして、常に自分のビジネスのメンテナンスをしていくことが大事です。
お客さんとコミュニケーションを取る
あなたのビジネスを改善する際にもっとも頼りになるのが「お客さんの存在」です。
日頃からお客さんとコミュニケーションを取り、「どんなサービスが求められているのか」「お客さんはどんなことに困っているのか」をつねに工夫していきましょう。
失敗してもダメージの少ないビジネスモデルを選ぶ
うまくいくビジネスと失敗するビジネスがあるのではなく「うまくいきやすいビジネス」と「うまくやるのが難しいビジネス」があるのです。
それは、最初に起業する際の「ビジネスモデルの選択」で決まります。
起業で失敗したくない人にオススメのメルマガ
最初にお伝えしたように、失敗する起業の原因はほとんどが「売れないから」です。
売上が上がらずに、事業が続けられなくなるから、起業は失敗するのです。
売上さえ上がれば、多くの起業は失敗を避けられるということです。
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