成果が出ずに手が詰まったときのチェックポイント
何年か前に、人におススメいただいた本です。
自分だったら、書店やアマゾンで見かけても、おそらく手に取らないだろうと思います。
ここで「ワシが手に取らない本の傾向」を述べても仕方がありませんが、まぁ聞いてください。
まず、外国人(主に欧米)でヒットしたビジネス書には、基本的に手が伸びません。
英語圏でウケるビジネス書は日本とは傾向が異なるらしいですね。
英語圏のビジネス書は、物語仕立てになっていたり、同じことをくどい言い回しで何度も強調したりと、読んでて冗長に感じます。
ようは「かったるい」のです。
要点をサクサク述べてくれればいいのに、妙に引き延ばしたりとかね。
だからあちらのビジネス書の翻訳版は、やたらと分厚い本が目立ちますよね。
もう一点、今回挙げたこの著書のように「神さま」だとか「黄金の」「伝説の」だとかの、「煽り系ワード」が入っている本って、基本的にあまり読みません。
※ちなみにコピーライティングの世界では、こういった強い意味を持ち、煽る効果があるコトバを「パワーワード」と呼びます。
オマケにこの本、「箔押しの金文字」という、エゲツなさ満載の「見た目」です。
ワシにとっては、かなーり「縁遠いはずの本」なのですが、読んだのには理由があります。
それは、信頼している方からのオススメがあったからです。
おススメには、とりあえず「乗ってみる」が吉。
自分がオススメする立場になるとわかるんですよ。
ワシの場合、「自分が好きだから」という理由よりも、相手のかたの役に立つのではないかという理由で本をオススメすることが多いのですが、やっぱり
「この手の本は好みません」
「この著者はキライです」
といった理由をはじめ
「もともとあまり本を読まない」
だとか
「著者の見た目やイメージがキライ」
という理由で、おススメの本を読まない人も多いです。
もちろん、それはそれで自由なのです。
じゃその人は他の本なら読むのか?
セミナーならば行くのか?
というと、どんなおススメに対しても、「それはこういった点が好みではない」という理由と共に、却下することが多いんですよね。
わかりますよ。
小中学生ではなく、オトナになると、あるていどの「好み」も確立してきて、好きなものとそうでないものがハッキリ分かれてきます。
だけど、長年キライで食べていなかったモノを大人になってから食べてみたら、想像以上にウマかった、なんてこと、ありませんか?
可能性を狭めているのは、他でもない自分だ
この記事の最初に紹介した本、人からおススメいただいたときにちょうど自分が抱えていた課題にマッチして、とても勉強になりました。
もし自分の「食わず嫌い」を理由に読んでいなかったら、おそらくこの学びは活かされなかったでしょうね。
おススメされた本を手にしたとき、正直「ゲッ、こんな本か…」と思いましたが、おススメしてくださった人を信じて読んでみてよかったです。
もちろん、読んでみて「やっぱりダメだった」ということもよくあります。
だけど大事なのは「自分の偏見でNGを出してしまわない」ことです。
ここでも「やらずに(読まずに)結論を出す」よりも「やってみて(読んでみて)結論を出す」ことが大事ですね。
もともと可能性は広がっているのに、「好き嫌い」を理由に、自ら選択肢を狭めてしまっている人って多いです。
ホントにキライならば、しかたがありません。
でもおおくは、一口だけカジってみて「嫌い。本当にキライ」とかたくなに拒否している人が多い印象があります。
または、印象だけで「絶対ムリ」って決めつけてしまっていたりとかね。
食べ物でも、一口めで「ウマい」とすぐわかるものもあれば、何度も口にしているうちにウマさがわかってくるものもあります。
「好きなことだけやっていればいい」という論調をあまり単純に受け取りすぎると、結果として可能性を狭めてしまう危険性があるのです。
すでにうまくいっているのであれば、あえて嫌いなことに乗り出す必要もないでしょう。
だけど「手が詰まっている」と感じた時には、今まで嫌っていた方法を試してみるのは、有効です。
今までやってきた方法ではうまくいかなかったわけですから、「今まで採用してこなかった方法」を検討しなくてはいけません。
なのに多くの人は、これまでのことを繰り返せばそのうちうまくいく、と思いたくなるんですよね。
「今まで採用してこなかった方法」は、「これまで知らなかった方法」か「知っていたけどこれまであえて避けてきた方法」の中にあるわけです。
そこで多くの人は「これまで知らなかった魔法の方法」を探し求めるわけですが、勉強熱心な人であれば、うまくいく方法とはたいてい「これまで聴いたことがある中」に存在するものです。
だから、これまで嫌ってきた方法にあえて触れるのは意味があると思うんですよね。
「何で今までやらなかったんだ、これまでの自分のバカ!」
なんて感じるかもしれませんよ。
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