100万円起業のアイデアを考える4つのヒント
手元資金100万円でも起業するには、どのように起業アイデアを考えればいいでしょう?
「100万円で起業するためのアイデア」を探していますか?
このブログ記事では「予算100万円で起業するには」についてお伝えしますね。
- 100万円で起業する場合の「予算」とは何のお金を指すのか
- 100万円以内でできる起業アイデア
- 少額予算で起業する場合の注意点

- スモールビジネス専門のコンサルタント
- 自治体や商工会議所での創業セミナー/経営相談員
- 起業家、個人事業主、中小企業の相談件数が220件以上
- 1年で売上を2倍にするなど成果実績
スモールビジネスコンサルタント 高橋浩士(ワシ先生)
個人事業から最大スタッフ10人程度までのスモールビジネス専門のコンサルタントです。
自治体(県や市)、商工会議所などの経営相談員やセミナー講師も務めています。
このページの内容
100万円で起業する場合の「予算」とは、何を指すのか
まず大事にしておきたいのはここです。
「100万円で起業」といった場合、「どこからどこまでの費用を100万円でまかなうつもりでいるのか」という点を明確にしておく必要があります。
そうでないと
- 100万円で起業できるハズだったのに!
- こんなところにもお金がかかるのか!考えていなかった!
と後悔することになります。
開業資金と生活資金を分ける
一般的に「開業資金」といった場合、経営者の生活費も含めて考えます。
生活のために月に25万円要るのだとしたら、その月々の費用も「開業費の一部」として捉えるわけです。
生活費に25万円が必要な人が100万円起業を考えた場合、何も活動しなかったとしても、4ヶ月で開業資金は消えてしまうことになります。
これはあまり現実的ではありません。
そこで、この記事で言うところの「100万円で起業」とは、「開業に必要なお金」のことを指し、売上が立つまでの間の自分の生活費は別途アルバイトなどで稼ぐ、という考え方で進めることにします。
「100万円で起業」を実現しようと思ったら、売上が立つまでの生活費はアルバイトなどで稼ぐ、という選択が現実的です。
アルバイトしながら起業するときの注意点
ワシにも体験があるのでお伝えします。
アルバイトをしながら起業すると、生活のためのアルバイトに一所懸命になってしまい、起業活動そのものがおろそかになってしまう人が多いです。
とくにアルバイト先で責任ある立場になってしまうと、なかなか起業活動に時間を割くことが難しくなります。
年齢や体力的な問題もあります。
100万円起業を目指すあなたにとって、あくまでアルバイトは「起業で売上が立つまでの一時しのぎ」です。
アルバイト先を選択するばあいには「時給重視」よりも「起業活動のために時間と体力を確保できるか」という点で選ぶことをおすすめします。
理想を言えば「起業に役立つ情報や知識が得られるアルバイト先」がイチバンですね。
100万円起業が可能になった理由
なぜ「今の時代」ならば100万円かけずに起業が可能になったのか。
それはもちろん、ネットのおかげです。
動画やテキスト、講座などをオンラインで販売することができるようになったおかげで、「サービスを作って売り始めるまでにかかるコスト」が飛躍的に低くなりました。
パソコンなどの基本的な装備さえあれば
と言ったビジネスモデルが可能です。
ほとんどお金をかけずにビジネスをスタートさせることができるようになりました。
100万円起業ビジネスアイデアの4つのヒント
100万円起業では「お金がかかる起業」を最初から目指さないことが、もっとも重要です。
100万円で起業したいのなら、最初から「お金がかかる起業」を選択してはいけません。
ましてや「起業家っぽく」見栄を張るためのお金を使う必要はありません。
100万円でできる起業アイデアを考える際の4つのヒントをオススメします。
【100万円起業アイデアのヒント1】ハコモノを持たない
ハコモノとは店舗だとか賃貸オフィスのことです。
以前に「ラテアートを提供するカフェを開店したい」という夢を持っている女性からご相談をいただいたことがあります。
「お店を持つ」となると、100万円ではムリですし、とたんにリスクが大きくなりますね。
でも「ラテアートを活用して何か仕事ができないか」と考えれば、お店にこだわらなくてもビジネスははじめられそうです。
夢を持ったままいつまでも起業できないより「今できる方法での起業アイデア」を工夫したほうが発展的ですよね。
「オンラインラテアート教室」だとか「ラテアートデリバリー」だとか「パーティでラテアート実演」といったように「固定的な店舗を持たなくてもできそうな事業アイデア」は浮かんできそうですよね。
おそらく「実店舗での開業」を目指していたら、1年2年経ってもなかなか開業できないでしょう。
でも、オンラインラテアート教室であれば、数日でスタートできます。
少額でスタートできるということは、早くスタートできるということです。
それならばいっそ早くオンラインで起業して、その売上げを元手に実店舗に投資したほうがよくないですか?
【100万円起業アイデアのヒント2】ブツ(在庫)を持たない
「ブツ」が動かないビジネスで、固定的な設備(工場や店舗)が不要な方法を考えれば、100万円での起業も比較的考えやすくなります。
「教える」「手伝ってあげる」「設計する」「デザインする」「書く」「話す」「見せる、実演する」
といった仕事は「身一つ」か「わずかな道具」だけで可能なことが多いため、多くのフリーランスが独立するときに選ぶ道ですね。
ここで「どうしても店舗を持つ」ことにこだわって、なかなか起業できな人は多いです。
だけど、ブツを持たずに身軽に始められる人のほうが、先にビジネスをスタートできるぶん、有利になることが多いです。
身軽に始められるのがイチバンです。
理想的な100万円起業アイデアとしては、スマホ一台、パソコン一台で始められるビジネスですね。
【100万円起業アイデアのヒント3】売り物になるのは「ノウハウ」
少額での起業だと「物量」では、お金がある人に適いません。
いわゆる「ヒト(人材)、モノ(設備や固定資産)、カネ(資金)」と言われているものすべてにおいて、お金がある人のビジネスには敵わないわけです。
だとしたら、どこで差をつけるのか。
それが、知識だとか経験だとかノウハウといった「見えないモノ」です。
協会認定資格は「差別化」に役立つのか?
すると、多くの人が「〇〇協会認定」の資格を取ろうとしたり、セミナーで勉強をはじめます。
だけどこれらも「お金を出せば誰でも手に入る」という意味では、差が付けられないんですね。
「〇〇協会認定資格」を全面的に否定するわけではありませんが、「資格を取れば開業してお金になる」と考えないほうがいいです。
では、じっさいに差が付く「ノウハウ」とはどのような点にあるのでしょうか。
【100万円起業アイデアのヒント4】最初のサービスづくりや広告物にお金をかけすぎない
サービスづくりや、広告物に最初からお金と時間をかけすぎないこと。
ここは大事です。
起業するとすぐに「ホームページを作りましょう」「チラシを作りましょう」とオススメする人が現れますが、「売れそうな商品(サービス)」を見つけ出すまでは、最初のうちに広告物にお金をかけすぎないことが大事です。
なぜかというと、100万円起業では「売れる商品(サービス)」をいかに早く開発するかが大事で、売れ始めるまでにいかに早く試行錯誤をくり返すことができるか、がカギになってくるからです。
「最初に考え付いたサービス」がたまたまヒットすることは稀です。
「何度か失敗すること」を前提で考える必要があるのです。
100万円を「一点賭け」して、大バクチを打ってはいけません。
100万円という限られた予算の中でなんども「繰り返す」ことが大事なのです。
そのため、最初に考え付いたサービス内容で、お金をかけてパンフレットやホームページを作っても、それが「ムダな投資」に終わる可能性が高いのです。
自分の思い込みだけではなく、実際のお客さんの反応を見ながら「このサービスならいける!」と確信が持てた段階で、ホームページや印刷物にお金をかければ十分です。
ビジネスの目鼻がつくまでの間はSNS広告など、「少額でも何度も試すことができる広告手段」にお金をかけることがオススメです。
100万円で起業するためのビジネスモデル
小さな規模でビジネスをスタートする場合、ここまでに述べたように「どんなビジネスモデルを選択するか」というテーマがとても大事です。
「まだ起業アイデアがない」という人のために、こういった記事も用意してありますのでよかったらどうぞ。
100万円起業の予算の使い道と用意するもの
ここでは、100万円で起業する際の実際の「100万円の使い道」と具体的に準備するもの、身につけるべきスキルについてお伝えします。
パソコンと通信環境
まずこの二つは必須です。
起業する仕事の種類にもよりますが、パソコンは別に高性能である必要はありません。
デザイナーさんなど高スペックなパソコンや高額なソフトが必要な場合は、それだけ予算がかかることになります。
人によっては「スマホだけでも起業できる」と言う人がいますが、ワシ個人は実感としてパソコンがないと仕事の効率が悪いし、パソコンでないと使えないサービスもあったりするので、ここはツベコベ言わずに持っておきましょう。
販売できるだけのオンラインサービスのアカウント
すでに販売できるサービスを持っているのであれば、BASEやPAYPALといった決済サービスのアカウントさえ取得すれば、いますぐにでも売り始めることはできます。
BASEなどのサービスは「売れたときだけ販売額に応じて手数料を払う」というシステムなので、最初にお金がかかることはありません。
いまの時代はこのように、探せば無料(または月額少額)で使えるオンラインサービスがたくさんあるので、必要に応じてこれらのサービスを使いこなすことが大事です。
自分の専門分野での情報やノウハウ
積極的にお金をかけるべきところがあれば、ここですね。
たとえば「企画の立て方を教える」というビジネスで起業するのであれば「企画の立て方」に関連する書籍や情報を入手するためにお金をかける。
この情報が充実すればするほど、あなたが提供するサービスは「高付加価値」になり「あなた独自のサービス」になっていきます。
形がないものだけに「お金をかける」という発想がないかもしれませんが、むしろ「この部分にお金をかけるべきだ」と気づくかどうかがポイントですね。
発信メディア
サービスを売り始めることができるからと言って、あなたのサービスを誰も知らなければ、買ってくれる人は現れません。
そこで「広く知らせる」(広告する)必要が出てきますが、ここも最初はあまりお金をかけたくありませんよね。
SNSのアカウントはひととおり開設して、こまめな発信が大事です。
まとめ。小さくはじめて差が付くノウハウを身につける
100万円起業に限らず、少額ではじめることができるビジネスは、簡単にスタートできます。
それは裏を返せば、あなた以外の人でも簡単にできることを意味しています。
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